Blog: 顎関節症素人克服列伝 byのらうさぎ

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2009年12月27日日曜日

12/27/2009
 
 顎関節症の症状の自覚がある方は、程度の差こそあれ、顎に歪みが生じています。そして、その歪みは、口を開いた状態を、よーく鏡で見てみると自分自身で実感できるものだと思います。
(鏡で見てみる)
顎関節症の方が普段通り、何気なく口を開こうとすると、必ず不自然な開き方になるでしょう。歪みの大きい方だと、一目でわかるほど、左右非対称に動きながら開いていき、歪みの小さい方でも、ご自身で自覚はなくても、よくよく鏡を見るとややずれた開き方になっているのではないでしょうか。

こうした現象について、個人的に考えているのは、顎関節症の方は口の開け方がおかしいというより、初めから顎が歪んでしまっているため、普通に開いたつもりでも、歪んだ開き方になるんだろうということです。

というわけで、もともと顎は歪んでしまっているという条件の下、その歪みを加味した口の開き方を考えていきましょう。口の開き方をちょっと意識して、望ましい(本来の)開き方に近づけていくのが目標です。

わかりやすいように図をアップしました。


この図は私自身の顎の状態をモデルにしていて、右側(向かって左)に下顎がせり上がっているため、右(向かって左)側の方が開きにくくなっているという症状になります。当然、左右がこれと真逆のパターンもあるので、ご自身で鏡で確認してください。

そして、この歪んだ顎の状態で普通に口を開こうとすると、ちょうど黒線(図参照)の先端に開口の支点を作るイメージで口を開こうとします。この場合、左側(向かって右)は実際の顎関節の位置と、自身の脳が思い描く支点の位置とが合致しているため、スムーズに開口が始まりそうなのは想像できるかと思います。
困るのは、右(向かって左)側で、脳が水平に口を開くためにイメージしている支点(黒線の先端)と、実際の顎関節の位置がずれてしまっています。頭の中でイメージする支点の位置よりも、実際の支点(顎関節)の位置が「上」(奥)にあるのです。

そのため、左(向かって右)側はスムーズに開き始める一方で、右(向かって左)側の方はもたついてしまいます。本来、支点があるはずの水平な黒線の先端ですが、実際の支点はもっと上の方になっている。開こうとしてもそこに支点はなく、無理を続けると、ますます右(向かって左)の顎関節に負担が強いられるかもしれません。
よって、現状、実際の位置を支点として口を開くためには、黒ではなく赤線の先端に顎の支点(顎関節)を意識しましょう。つまり、右(向かって左)側に関しては、頭の中で考えるより、はるか上方に実際の支点があるため、自身が考えるよりも、もっと上(奥)の位置から下顎を動かさなくてはなりません。

ポイントとしては、正常に動く左(向かって右)側よりも早いタイミングで右側を動かし始める意識で、耳の付け根付近(あるいはもっと上)から下顎を引きずり降ろすような感覚で開口します。(こんなに上から!?と思えるぐらい上の位置を意識して下顎を動かしてみるといいでしょう。)そこまで、極端なずれでないように思えても、実際動かしてみると、その小さなずれが、重大なことだったんだなと思えてきます。

そして、この開き方を鏡を見ながらやってみて、従来の口の開き方と左右の対称度はどうか比較してみてください。一連の開口動作を観察して、わずかでも左右の非対称を緩和できているようであれば、それは、望ましい開き方ができている(近付いてきている)と言えるでしょう。そうしたら、あとは時間がある時に繰り返し口の開閉を確認して、望ましい口の開き方がだんだん習慣付けられてくるといいと思います。

Part.2



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