Blog: 顎関節症素人克服列伝 byのらうさぎ

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2010年1月30日土曜日

Part.1
 
 同タイトルのPart.1で、口の開き方の話をしたのですが、補足で付け加えておきたいことがあるので、Part.2として書いていきます。


この図は、Part.1で掲載したのと同じものですが、図のように、右上がり(向かって左)に下顎がググッと傾いている場合、歪んでいる右側の顎関節箇所は本来よりもずっと上側なっています。このため、頭の中ではまっすぐ、平行に開口したつもりでも、元々の位置がずれているため、なかなかスムーズに開口することができないでしょう(=黒線)。なので、傾いている右サイドの顎関節に関しては、頭の中で想像するよりも、ずっと上の位置から、下顎を引きずりおろすような感覚で開いてみる。そうすると、うまくいけば「あ、いつもより動かしたい位置から動かせた…。」と実感することができると思います(=赤線)。

…と、ここまでは、Part.1と重複する話で、以下より追加事項を書きます。

顎の傾きに関してここまでは、「斜め上に傾いている…」等、上下の話が多くなっていましたが、もちろん前後の顎の偏移という視点も重要です。顎関節症の方全員に当てはまるかどうかわかりませんが、顎が後方に偏移、つまり、あごが後退しているという方も多いのではないでしょうか。ちなみに、自分は右側が後方に偏移しているパターンです。これも開口して鏡を見てみるとおそらくわかります。
さて、一番奥に生えている奥歯が、左右揃った位置にあるでしょうか。
左右どちらかが、歯一本分、あるいは、それ以上後ろ側に位置していないでしょうか。



もし開口して、上図のように鏡に映るとしたら、右側(向かって左)の顎が後方にずれている可能性が高いと思われます。
このように、どちらかのサイドが後方にずれている場合は、口を開ける際、自分が頭の中で考えるよりも、はるか後方から(後退している側の)下顎を根こそぎ引っ張り出すような感覚で開口すると、正しい(より望ましい)口の開き方を実感できることがあります。
具体的に言うと、首の付け根に乗っかっている後頭部付近の位置より、下顎の根っこを引っ張り出すような感じで動かしますそんな後方に顎あるの!?という感じですが、歪んでるとはこういうことなんじゃないかなと思っています。

Part.1と2の口の開き方の内容をまとめると、顎が本来の位置より、上側+後方にずれている場合は、自分が想像するよりも、上から+後ろ側から下顎の根っこを引き出すような感覚で開口を行うという具合になります。

考慮する内容が多くてちょっと大変に感じると思いますが、顎のずれというのは、3次元の位置関係で考えなくてはならないので、仕方がありません。単に1次元のことを考えるだけでよければ、すんなりと解決しそうですが…。現実問題として、顎関節症が長期化しやすい特性を持っている理由のひとつがここにある気がしています。

さらに、
顎の後方へのずれについては、私の経験上、体調面に非常に悪い影響を与える気がしています。これもまたの時に経験談のような形で書けたらと思っています。

2 コメント :

  1. 18の男です。私も顎関節症です。
    私は歌と管楽器を習っているのですが、
    喉や舌、唇が力むし、歌っていて、吹いていて
    疲れる。喋る時も舌が力み歯を押してしまう。
    呂律が回らない。集中力も低い。
    それに強迫性障害です。
    あぁなんて私はダメ人間なんだと日々
    落ち込んでいたのですが。
    なんとか試行錯誤しているうちに、
    下顎が奥に引っ込みすぎていた事に気づき
    ました。思えば中学生の頃、受け口になる
    のが怖く、引っ込ませていたを思い出し
    ました。それから自分でちょっと
    しゃくれさせる
    くらいの気持ちで下顎を前にずらしてみたら…
    なんと開口しやすいことか!
    歌いやすいし、吹きやすい。しゃべりやすい!
    不安やイライラなども減りました。
    そしてこちらのブログを読み、正しい
    顎の位置を理解できました。
    自分のなかでは、しゃくれさせすぎて
    顎が外れないかな?とか不安だっのですが(笑)
    顎関節症の人はなんらかの意識で顎を
    引っ込ませすぎているのかもしれませんね。
    大変勉強になりました。

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  2. のらうさぎ2013年6月28日 0:50

    かくさん、はじめまして。
    コメントありがとうございます。
    管楽器は私は演奏したことはないのですが、さぞかし疲れることでしょうねー。想像するだけで、口の周りのいろんな筋肉が過度に緊張して、すぐに負担がのしかかってきそうです。
    でも、下あごを前方にずらすことを意識しただけで、状況が好転して本当によかったですね。18歳というまだそこそこ若い年齢も奏功したかもしれません。5年後、10年後に気付くより、今気付いてよかったなと。
    人間の癖はおそろしいもんですね。受け口がいやだという意識に四六時中支配され、いつしか、それが当たり前になってしまう。だからこそ、いざ顎を前に出そうとすると、こんな前で大丈夫か?という気にさえなるんですよね。
    もしかしたら、かくさんはもっと状態がよくなる余地があるのかもしれませんが、いずれにしろ、1段、悪い状況を脱しただけで、もう舞い上がるほど楽な気持ちになれているんだと思います。精神的な安定が実感できるのが本当にありがたいですよね。
    自分も、この記事などは、かなり状況が悪いころ書いたのものなので、今久々読むと、なるほどなと思えたり、再確認になりました。
    何かまた、行き詰ったりすることがあったら、ぜひ役立ててください。

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