Blog: 顎関節症素人克服列伝 byのらうさぎ

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2010年5月24日月曜日

5/24/2010
この実験の前提となる能力…
 
 その日、仕事が終わり、私はいつものように地下鉄で帰路についていました。出勤時ほどではないにせよ、車両の混雑はなかなかのものでした。この不景気のご時世、定時帰宅するビジネスマンもずいぶん多いようです。
混雑した車両なので、当然、他の乗客の方との距離も近くなっています。そして、当然、自分の近くに隣の乗客の顔があります…

扉の近くで立っていた私の耳に、ある音が聞こえてきました。
「クッチャ、クッチャ、クチャ…」

そう、ガムを噛む音です。私の真横に立っていたオヤジが、大きな音をたてながらガム噛んでいたのでした。
時々いますよね、癖で、咀嚼の時に目立った音が出てしまう方々…

と、その時、「キターーーー」のです。私の「顎歪みセンサー」が作動したのです。(言い換えると咀嚼筋の緊張を感知した言ってもいいでしょう。)
これは、オヤジのガムを噛む音を聞いた私に、本能的な不快感がわき上がったことを意味します。

で、「あ、これで歪むのか、なるほどね。」
と思った私は、「聞こえなきゃいい」と思い、愛しの音楽プレーヤーをポケットから取り出そうとしました。
しかし、
「ん、待てよ…」私はある実験を思い立ちました。
というのも、扉の前に立っていたので、自分の顔の表情が扉のガラスによく映っていたのです。
そして、その時(顎歪みセンサーが発動した時)に映っていた自分の表情は、いつもと変わらない「フツー」の顔のままだったのです。

「じゃあ、嫌な顔をしたら、どうなるんだろう?」

そう、私は今の不快な気持ちを顔に出してみることにしたのです。
眉や目元も変化させて、自分から見ても、周囲の人から見ても、「あら、なんか機嫌悪いのかしら?」と思われるような不快な表情を作ってみました。
そうすると、おもしろいことに、私の頭部で起こっていた「顎(顔)を歪ませる前兆」が瞬時に消えたのです。
「お、すげーな」と思った私は、再度、無表情(フツーの顔)に戻してみました。そうすると、不快な表情を止めた途端、また顎を歪ませようとする方向の力が復活したのです。
そして、また不快な顔をすると、顎を歪ませる力みが消えて…(以下繰り返し)

(注)この実験中、私は、一貫してこのガムを噛む音に対する不快感を持続的に抱いていました。「不快な感情」を持続した状態で、顔の表情の切り替えを行っています。

なるほど~、我々は、抱いた感情に応じて、顔の表情が変わります。私は当初不快な感情を抱いたにも関わらず、表情に何の変化も起こしていなかったため、行き場を失った「感情の力」は、表情の変化にあまり影響のない部位へと流れ込み、(その典型的な部位が、咀嚼筋であり、それを我々は感情を噛み殺すとも呼ぶ。)結果的に顎に負担がかかり始めていたのです。
素直に不快な表情を浮かべれば、不快な感情は私の顔全体から満遍なく放出されるため、どこか一部だけに負担が集中するということはありません。ですから、私が不快な顔をした途端、顎への負担は消失したのでしょう。以前、顎に負担をかけない愛想笑いというトピックを扱いましたが、それと共通するメカニズムです。

念のためですが、もしも、同じような実験をやろうとする方への注意点も挙げておきます。
文字通り、不快な顔をすることになるので、ガムを噛んでいる方がやたらに攻撃性の高いキャラであった場合、「何か文句あんのか。」と突っかかられるリスクがあります。ですから、表情の切り替えをする時は、なるべく実験協力者の立ち位置とは逆向きで行うようにしましょう。ただ、「挑んできたら、その時は受けてたとう」という主義であれば、特にその辺は気にする必要はないでしょう。

さらに、個人的に関心が出てきたことは、全く同じシチュエーションで、真横で大きな音を立てながらガムを噛んでいる人物がいた場合、その人物が思わず鼻の下を伸ばしてしまうような、、、

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だった場合、果たして、自分の「顎歪みセンサー」は発動するかどうかということです。

もしそういう状況に遭遇できたら(あるかな?)、ぜひ覚えておいて、自分の反応を確かめてみたいと考えています。



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