今回は自分の体験の話をメインに記していこうと思います。
これは私が顎関節症の症状を自覚する極めて初期の話…
その当時、私はアメリカで暮らしていました。渡米から半年以上が過ぎ、アメリカでの暮らしにもすっかり馴染んでいた頃でした。
時折、奥歯の部分(奥歯の生えている根っこ付近)にズキズキとする痛みを覚えるようになりました。常にではないのですが、例えば、外でジョギングしている最中に、妙に痛むなと思ったり、ある時は、夜中に痛みで目が覚めたりすることもありました。
これには、私も当然こう思ったわけです。
「あ、虫歯かな…。」「割と進行してるのかも。日本に戻ったら、早いうちに治療してもらわないとな。」
奥歯の部分にズキズキ、ジンジンとした痛みが出るわけですから、誰もが私と同じような感想を抱くのではないでしょうか。
ここで、余談ですが、なぜアメリカで治療を行わなかったのかというと、在米経験のある方はよくご存知かと思いますが、アメリカの医療費は日本と比べ物にならない程高額です。ですから、アメリカにある一定期間滞在する方は、たいてい民間医療保険に入って、万一の出費に備えます。しかしながら、歯の治療に関しては、保険の対象外となってしまうのです。そのため、私も歯の痛みを自覚しながらも、日本に帰国するまで、我慢することにしていました。
そうして、数ヵ月後日本に帰国し、歯科に通う機会を得た私は、とにかくホッとしていました。常に奥歯付近が痛むわけではないけれども、虫歯を放置することは様々な合併症の元にもなりますし、少しでも早いタイミングでの治療を望んでいたからです。
そして、診療時、歯医者はこう言いました。
「うん、確かに虫歯があるね。」
当然、私はこう思うわけです。
「やっぱりな…やっと不安から解消されるな。」
そして、治療も終わり歯医者は言います。
「前歯の上の部分が虫歯になってたから、処置をしておきました。詰め物がとれてる部分も数ヶ所あったから、それもなおしておいたので。」
「え…!?前歯…???」
私は不思議な気持ちでいっぱいでした。
私:「あとは虫歯はないんですか?」
歯医者:「うん、あとは特にはないね。」
?????
驚くことに、数ヶ月前から時折自覚していた、あの歯の奥の痛みは虫歯ではなかったのです。。。
そして、時を同じくして、私は「顎関節症」という未知の疾患を初めて耳にすることになります。
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