先日、5日程、海外へ一人旅をしてきました。
旅行など、ありふれた休暇の過ごし方の一つかもしれませんが、症状が苦しかった頃と比較して、こうして当たり前のことを当たり前にできるということが何よりありがたく感じられます。
とはいえ、この旅行の中盤(3日目頃)にさしかかった頃、頭、首、肩付近が重苦しくなり、不自然な疲労感を感じるようになってきました。そして、食事中に肉等を噛み切るときも、顎の歪みがある右サイドに不快感を覚えるようになり、夜ホテルに戻ったときはすっかり疲労困憊の状態…。横にはなったものの、いつしか始まった頭痛も簡単に治まる様子はなく、どうやら、近頃、めっきり頻度が少なくなっていた不定愁訴ともいえる症状が起きてしまいました。
症状に苦しみつつも、自分自身、なぜこのタイミングでこの症状が出てしまったのか大きな疑問でした。これ程、極端な症状を経験したのは、久しく記憶になく、何か原因があるに違いないと、旅行での自分の足取りを振り返りながら考えを巡らせました。
まず、ストレスはどうか?
これはありえません。この旅行は別名ストレスフリー言い換えてもよいほど、心地良いものでした。
では、注意すべき姿勢への意識がおろそかになっていないか?
これも自分の中では、意識はしていたつもりでした。ただ、楽しい時間に夢中になるあまり、多少はおろそかになっていたかもしれません。だからといって、ここまで酷い症状が出た説明になるか?といわれると、まだ不十分な感じがしました。
他に普段と違った点はないだろうか…?
そして、ひらめいたのが、この旅行中、常に身に着けていた肩掛けカバンです。
私は、普段では手提げカバンを使用しており、肩掛けカバンそのものが久しぶりでした。そして、この旅に限っては、朝から、晩までどこへ行くにもこの肩掛けカバンで行動していました。
別に肩掛けカバンの存在が元凶というわけではありませんが、この肩掛けカバンが自分にマイナスの影響を与えていたのは、おそらく以下のような経緯です。
肩掛けカバンは肩に掛けるわけですから、その肩に常時一定の重さがかかり続けることになります。肩を下に下げようとする力がかかり続けます。それに対して、自分の体はどういう反応を示していたかというと、その肩にかかる負荷に負けまいとして、知らず知らずのうちに肩全体を上に上に持ち上げようとしていました(過剰反応?)。肩掛けカバンを身につけていた時間、つまり一日中、肩を不自然に上に上に持ち上げようと体が反応していたことになります。そうすると、肩の上にのっている首の筋を収縮させようとする負荷が継続的にかかることになり、その首筋の収縮が、今度は顎関節や頭部の圧迫につながり、多様な症状を引き起こしていたと思われます。ちょうど、以前に紹介したストレッチとは真逆の負荷がかかっていたのだと思います。
「おそらく」の考えになりますが、結局、
カバンを掛けている「肩の上がり過ぎ」に注意を始めた翌日からは、多少朝まで残っていた頭痛もいつの間にかなくなり、すっかり元気な体調に回復し、楽しい旅行を終えることができました。
この仕組みは、何も肩掛けカバンを使っている時限定ではなく、普段の生活においても実践することができそうです。旅行中、突然の体調不良をきっかけに良い発見ができたと思っています。体調が悪くなった当時は、萎えそうな気分でしたが、ピンチにはそれ相応のチャンスが転がっている場合も多いようです。
旅行中の「重大な発見」
12/06/2009
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