頭蓋骨陥没!?(ストレッチ編)
先日、顎関節症持ちの方はあごだけでなく、頭部、頭蓋骨にまで歪みが来てしまっているのではないかという話をしました。
なのでストレッチも、やはり頭部全体を伸ばすというイメージで行うと効果的です。今回は自分がやってよかったと思えたストレッチを、説明してみます。
頭蓋骨は大きいですから、力が入りやすいように3本ぐらいで、指の腹を使って行うのがいいと思います。
両サイドの耳の付け根の上側辺りに指の腹を当てて、図のように上に上に伸ばしてください。頭蓋骨上部ごと持ち上げるようなイメージで、痛み等なければ強い力で行った方が効果が期待できます(力加減はくれぐれもご自分で様子を見ながらお願いします)。
自分がこのようなストレッチを始めたばかりの頃は、あごのように頭部もメキメキ、ぱきぱきと音がしていたので、「頭もけっこう歪みが来てるんじゃないだろうか。」と実感したものです。と同時に、今までふさがっていたものにすきまができた感覚があって、ストレッチしていて手ごたえを感じていました。
頭を上方にストレッチする際に、同時に意識してほしいのが、下顎を下方をに動かすということです。動かないよと思われるかもしれませんが、要は下方向に力を入れて、筋、関節が伸びきるように力を加えます。さらに、目を大きく見開きながら、上方へ頭部をストレッチすると筋、関節が伸びやすくなります。なんで目の大きさが関係するのか不思議かもしれませんが、目を大きく開くと、顎関節症の方が普段うまく使えていない顎周辺の筋肉や関節が伸びやすくなるのだと考えます。
実際、指の腹を側頭部に当てた状態で、目を大きく見開くと、側頭部が上方に持ち上がる(筋が上方に伸びる)のを指先ので感じることができると思います。
図で、目と重なるように描かれている横線をボーダー(境界)として意識してください。それより上方は、上へ上へ、それより下方は下に下に、伸ばしていく感じです。
また、鏡を見て、どちらかのサイドの下顎が明らかに後方にずれてしまっているという方は、ストレッチする方向を上だけでなく、やや前方にも試してみてください。この場合もやはり、同時に目を大きく開けるようにすると効果的です。下の横からの図を参考にしてください。
赤のマークが上方と下方の境目と意識してほしいポイントの位置です。本来、ここを支点として、口の開閉がなされるはずですが、顎関節症の方はこの部分が恒常的に圧迫されているというか、大変苦しい状況になっているんだと思います。
どちらか片側のロックが極端だという方は、問題があるサイドをしっかりストレッチしてください。均等にやる必要はないと思います。むしろ、片側のみ集中した方が力が分散せずに、効果的なストレッチができるともいえます。
最後に大事なことは、ご自分で気持ちがいいと感じるストレッチを続けてください。本人の感覚にウソはありませんから、この日記のとおりのストレッチをしても、かえって不快感がある場合は中止してください。
のらうさぎさん、こんにちは。
返信削除とても参考になるストレッチ情報ありがとうございます。
書かれている内容を見ても、やはりある程度、症状としては共通しているなぁと感じます。
発症したきっかけは人それぞれに見えるのかもしれませんが、ポイントとなる部分はおそらく同じような気がしています。
今回、またお聞きしたい事が出てきたので、質問宜しいでしょうか。
・のらうさぎさんは現在セルフケアで回復されていると思いますが、過去に症状を治すため、何らかの歯科治療や整体等を受けた事はあるのでしょうか。
過去の投稿には触れた記事が無かったようなので(あったらスイマセン)、参考までに気になりました。
宜しくお願いします。
ラッコさん、こんばんは
返信削除そうですよね。通院歴等、特に書いていないので、疑問が出てくることと思います。
何カ所か診てもらいに行きましたが、治療そのものは受けていないような気がします。
4月の過去ログにも少し書いていますが、一番初めが、虫歯と思って行った歯医者さんです。顎関節症ではないかと言われましたが、医者の様子を見ていると、どうしていいかわからないというのが伝わってきたので、3回目ぐらいで通うのは止めました。歯科は他にもう一箇所行きましたが、特に顎の様子を見ることもなく「大学病院で精密検査をするといい」という説明だけでそれっきりです。あと、耳なのかなとも思ったので耳鼻科に一度(耳は正常で、顎関節症だろうと言われました)。
当時としては、顎もですが、何と言っても不定愁訴で体が重くて仕方なかったので、総合病院で血液検査(異常なし)。あと、知人のつながりで漢方系の体のトータルチェックも受けました。これも、的外れな返答しかもらえませんでした。
だいたいこれで、通院系は全てだと思います。
こうして、数箇所回って個人的に感じたのは、「正直、皆よくわかってないんだな」ということです。
行ったことはないですが、もしかしたら、整体が自分がやっていることに近いのかなーとも思う今日この頃です。もちろん、歯を削るようなことは自力じゃできませんからね。
のらうさぎさん、お返事ありがとうございます。
返信削除実際に歯科的な治療を受けていないようですが、治療法が確立されていない現状では、賢明な判断だったかとも思います。
患者の多くは、歯科にて、削る、矯正などの治療を受けてより悪化してしまった例も多いようです。
中には歯科的な治療で治っている方もいるようですが、患者側が正しい診断、治療法を判断するのはなかなか難しい事なので、はっきりと判るまでは、踏み込んだ治療には慎重になった方が良いですね。
のらうさぎさんは治療歴があまりない中、セルフケアで回復されたというのは素晴らしいことで、また、このようなブログで紹介して下さっているのは本当にありがたいです。
他の患者さんも、このブログを見て、今より少しでも快方に向かってくれると良いですね。
ラッコさん
返信削除そうですね。歯科治療の現状を総合すると、治るかもしれないし、治らないかもしれないといった感じでしょうか。とはいえ、治らないだけではなく、悪化するケースもあるということで、やはり躊躇してしまいそうです。
顎の位置の調整というのは、我々が想像する以上に綿密な分析と高度な技術が必要なのかもしれませんね。
私も右も左もわからない状態からのセルフケアで、ずいぶん関節がほぐれてきてありがたいと実感しています。もちろん一気に完治すれば最高なんでしょうけど、悪い状態から2,3割よくなるだけでも、ずいぶん日々の生活が心地よくなると思います。
夜分遅くに初めまして。
返信削除egと申します。
自分も、のらうさぎさんが『自分の症状』のカテゴリに書かれたのと同じ、ジャリジャリ(クレピタス)音の鳴る(Ⅳ型)顎関節症で、目眩、欝などの自律神経症状が酷いです。
��「正直、皆よくわかってないんだな」
自分も、ネットで半年ほど治療方法を調べ続けたんですが、見事にみんな言ってる事がテンでバラバラですね。
プロの医者のサイトですら人によって言ってる事が違うわ、咬合矯正に高額医療費吹っかけるわ、治療ミスで悪化した患者だらけだわ、2ちゃんねる掲示板なんて完全に『歯科治療被害者の会』と化している始末で、とてもじゃないけど安心して医療に身を委ねる事なんて無理。
「大金払った治療で繊維筋痛症になんかなったら……20代の若さで寝たきりは御免」と、治療を始める気すら萎えていたところでした。
と、そんな中、こんなブログにめぐり逢えたのは、正に地獄に仏みたいな心持ちです。
まぁ、最初はあまりに話が美味しすぎるんで「自力で治る? えー?! 無いわ」と、どこかの治療院のステマブログを疑いましたが……(失礼にも限度、ごめんなさい。歯科系サイトに胡散臭いのが多かったんで疑心暗鬼気味で)。
でも、このブログの『対処法(ストレッチ系)』タグのストレッチを一通り初めてから2週間で開口が、最初指2本くらいだったのが、指3本分(1本分も増えた!)も開いてしまった以上、もはや信用しないわけには行きませんね。
やっぱ筋肉の緊張は全ての害悪!
さて、開口障害だけはマシになったものの、それでも完治には時間掛かりそうな辺りがこの病気の難しいところですね。
まだ噛み位置が酷い左寄りな事や、右顎のジャリジャリ、自律神経症状が頑固に残ってるのがしんどいです。
あと、自分の場合、慢性鼻炎→出っ歯化のコンボのせいで前歯と奥歯が同時に咬み合わないハンデがあるのも心配。
それでも、やはり口が軽く開くだけでもとりあえず一歩前進でしょうかね?
右首筋の酷いこりで頭回らないもんで、長々と文章が上手くまとまらず……読みにくくてごめんなさい。
egさん、はじめまして。
返信削除当ブログを書いてるのらうさぎです。
コメントありがとうございます。しかも、効果が出ているということで、尚嬉しく思います。
見ての通り、ここのところ、残念ながら更新が滞っています。書くネタがないのではなく、仕事などで忙しくなかなか腰を据えてPCに向かう余裕がありません。
やはり、このブログだとストレッチのカテゴリーが一番重宝するでしょうか?そうであれば、また更新する機会がある時は、ストレッチ関連の話題を厚めにしていこうかと思います。
��ちゃんの顎関節症掲示板はほぼ見たことがなくて、距離を置いてるのですが、「被害者の会」状態ですか…迷走してる方々がやはり非常に多いんですね。
もしかしたらブログタイトルがステマ臭がしたでしょうか(笑)あまりゴリ押し調では書いてないつもりなので、2,3記事読んでもらえれば、そうではないとわかってもらえると思います。
それにしても、指1本分変わるというのは、かなりの変化ですよね。しかも、2週間ですか…私が言うのもなんですけど、かなりうまくいってますね。
ただ、実際的に治るとありがたいのは、目眩やうつの症状ですよね、それはよくわかります。
最後の一文を見るに、相当首筋も緊張しているようですが、そのコリもどうにかほぐれるように対処した方がいいですよ。首の状態と噛み合わせはイコールといってもいい位関連が強いですから、右首筋もかなり噛み合わせに悪さしてると思います。
やはり、目眩、うつに絞って言えば、首の筋肉と頭の筋肉でしょうかね、一番悪さするのは。目眩とうつはセットというか原因の根の部分はおそらく共通だと思います。頭の筋とは、特にサイドの部分ですね。例えば、側頭筋とか下顎骨にもつながってますけど、この辺りが異様に緊張して頭蓋骨が牽引されているとか、そして、その原因を突き詰めると首から来ているのかもしれません。
今現在、自分はジャリジャリは全然音がありません。まさに治癒の仕上げの段階で、けっこうストレスのかかる毎日を送っていますが、それでも、ほぼ健常に暮らしています。
せっかく相性が良いので、ぜひストレッチも続けてみてください。時として自分はストレッチしてると本当に気持ちよくてたまらなかったのですが、そこまでの感覚はまだ出てないでしょうか?
力になれることがあれば、アドバイス等していきますので、ブログ共々、回復に役立てていってください。
あと、慢性鼻炎→出っ歯になるという因果関係がよくわからないというか、興味があるんですが、その辺を教えていただけると嬉しいです☆
お返事どもです^^。
返信削除��ストレッチのカテゴリー
更なる充実を期待します!
��迷走してる方々が
未知な部分が多い病気ですしね。
高額治療費払って失敗したなんてあっては、そりゃ愚痴らずにはいられないでしょうね。
��右首筋もかなり噛み合わせに悪さ
このブログの、「全身を使った顎関節症対策ストレッチpart2」は、固まった首が伸ばされる感じがして気持ち良かったです(まだ、完治には程遠いですが)。
あと首と言えば、1つ気になってる事として、ストレッチ時のバキバキ音ですね。
首をバキバキ鳴らすのは危険だとよく聞くのに、コリを解すための運動で音が鳴るジレンマ。
なるべく、風呂上りのような血行のいい時にやるようにはしてるんですけどね。
��目眩、うつに絞って言えば、首の筋肉と頭の筋肉
本当、色々な物がお互いに干渉し合ってますね。 体の一部の歯車が狂うとまるでドミノ倒しのように全身に。
��まさに治癒の仕上げの段階で
おめでとうございます。
自分も、いつかはそこに近づけるように頑張りたいですね。
��そこまでの感覚はまだ出てないでしょうか?
正しい動きかはわかりませんが、このブログの「顎関節症対策ストレッチ」をする際下唇を右前に出してから口を閉じる時、口を元のポジションでは無く、右に伸ばしたまま真下に下ろしています。
すると首のジャリッ音と共に、首が少し右に傾いて、妙にしっくり来る感覚が。
左寄りの下あごにとって、右側で割り箸噛み運動するのと同じ動き?
��アドバイス等
大変、心強いお言葉感謝します。
��慢性鼻炎→出っ歯
��http://no2.jdgm3.net/diary/kate27/page1.html
口呼吸をしていると唇の筋肉の緊張がなくなり、歯が前に出やすくなるということです。
egさん
返信削除少し時間ができたので、何点かお返事させてもらいますと・・・
首等のストレッチのバキバキ音は、むやみやたらに鳴らさないがいいのはその通りだと思います。が、正常ではないからこそ、バキバキ鳴ってしまうということだと思うので、改善しようとする過程で鳴ってしまうのは仕方ないことだと思います。おっしゃるように、風呂上りとかなるべくほぐれやすい時にやるのが好ましいと私も思います。
出っ歯のリンクありがとうございました。
鼻呼吸は大事ですよね。出っ歯であろうとなかろうとできるだけ鼻呼吸する習慣を付けた方がいいと思います。とはいえ、自分も十分呼吸がうまくいってるとは言えません。特に口輪筋が弱体化するんでしょうね。口輪筋は、顎骨を安定させる機能もあると感じています。だから、それが不十分だと、出っ歯に限らず、下顎なども歪みが生じやすくなると思います。本来、口輪筋が作用するべき部分が、他の筋肉に負担が回ってしまい、頭や顎周りに過剰な緊張が生まれていくことも考えられます。
ふと、感じたのが、仮に鼻から強烈に空気は吹き出そうとしたら、口、すなわち口輪筋に力を入れることになりますよね。そうするのが一番強い鼻息を生み出す構造になっているようです。ですから、正しい鼻呼吸と唇周辺の筋肉の充実は、切っても切れない関係なんでしょうね。
例え、始まりがアレルギー性鼻炎のような些細な病気でも筋肉や骨格、やがては自律神経に大きな影響を与えると考えると案外侮れませんね。
返信削除最初は大したことなくても、全身の歯車のかみ合い方を狂わせてしまって、少しずつ悪くなる。
��口を元のポジションでは無く、右に伸ばしたまま真下
この時、首がくるっと捩れる感覚がありましたが、その原因が自分なりに何となくわかりました。
割り箸を使って噛み合わせを確認している時に、ふと気付いた事。
それは、
「実は、右側も多少は奥歯は噛めている」
「左は逆に、あまり奥歯が噛めてない」
まさか口腔内の重心が、対角線でナナメってる?
その後、何度も確認しましたけど、確かに「ナナメってる」
どうやら自分の場合、下あごがただ左に寄るだけではなく、回旋も加わってるようで……。
道理で顔の体操の時に捻る動作がしっくり来るわけだと、一人で納得。
��風呂上りとかなるべくほぐれやすい時
そうですね。
素人が自力で改善を図る以上は何をするにせよ、リスク回避のために、できるだけ体への負担が少ないタイミングを選びたいですね。
健康のためのストレッチで体を壊しては意味が無いですし。
ところで、ネット検索で辿りついた他の人の改善のヒントになればいいなの思いを込めて「質問相談メッセージフォーム」では無く、コメント欄に書き続けてますが、実は余計なお節介になっている可能性がw。
egさん、
返信削除いやいやお節介てことはないでしょう!こういうやり取りでも意外な部分で役に立つ人がいるかもしれませんよ。
アクセスが上がるのも、自分はそれはそれでありがたいですから。