W杯2010開幕記念
最近、やたらマスコミに取り上げられる機会が増えているサッカープレーヤー本田圭佑。
この話題を書くにあたり、まずことわっておきたいのが、自分は彼の最近のプレー自体は全く評価しておらず(全然機能してないし)、個人的な本田ファンでもなんでもないということです。
それでも、顎関節症と感情、キャラ、振る舞い方、さらにはメンタル疾患全般との因果関係を考察する上で、彼の「顔」は非常に注目に値すると感じています。
もし、代表選手の中で、カッコイイ顔のアンケートを取ったら、例えば内田選手の方が上位にくるかもしれません。
ただ、それでも本田圭佑はいい顔をしているのです。
今すごい漠然としたことを、ドカンと言い切ったと自分でもわかってます。しかし、きっとこの感想に同感だという方は意外に多いのではないでしょうか。
いい顔というか、充実した顔というか、自信に満ち溢れた顔というか、単純にハンサムかどうか?とは、また別の次元でのいい顔をしているように見えるのです。
それでは、この「なんとなく~に見える」の段階から、さらに具体的に考察していきましょう。
「本田圭佑の顔は面長である。」
たぶん10人が見たら10人が、彼は面長の顔立ちをしているなという印象を持つでしょう。
下顎の先端部分もガリガリに尖っているとまではいかないけれども、細いか太いかと問われると明らかに、顎が細いカテゴリーに属するでしょう。
面長で、顎が細い顔立ち。単純に顔の形を物理学的に見ると、これは顎の歪みやすい典型的な輪郭だと言えます。
例えば、細長―い建物、例えば東京タワーと、東京タワーと同等の高さだけど、横幅もあり、立方体のような建物とを比較すると、後者の方が安定度が高いであろうと視覚的にもわかります。
細長い輪郭というのは、それだけで、顎が太い人に比べて、相対的に顎が歪みやすい宿命にあるのです。
最近の傾向として、このような顎の細い若者が増えてきているとも聞きます。自分の顔も、うーん、顎は細めで、輪郭もたぶん面長気味だから、まあ、本田圭佑に類似した形状かもしれません。
さあ、ここから、本田圭佑の(顔の)真骨頂が始まります。
形状的に不利な状態(面長、細い顎)にあるにも関わらず、海外の異文化でプレーするという厳しい環境にも関わらず、彼は実に均整のとれた顔立ちをしているのです。この歪みの要素がほとんど見当たらない顔立ちは特筆すべきことだと思うのです。
安定性の高い(顎が大きい)輪郭をして、歪みがないというのは、そこまで驚嘆することではないかもしれません。しかし、本田選手は顎の歪みやすい要素を完璧に備えながら、あれだけの均衡のとれた顔立ちをしているのです。
目、眉の高さや、下顎角の高さ、かなりきれいにそろっています。顔を縦に真っ二つに分けた場合の、顔のパーツの占有面積の比率…これもかなり揃っています。
そして、全体的に顔にハリがあり、いわゆる表情筋がバランス良く、力強く発達しているようです。この特徴は、高校、プロ新人時代よりも今現在の方が格段に顕著になっています。
これは、海外での生活、プレーを通して、感情的に揺さぶられるような大きな経験を繰り返してきた。そして、それから逃げることなく向き合ってきた(感情的起伏の大きい、日常を過ごしてきた)ということが推察されます。
ただ、海外でプレーをする日本人は別に本田圭佑だけではありません。だから、豊富な経験という点では、本田以外の選手だって負けるとも劣らないほどあるでしょう。
しかし、本田圭佑は他の日本人選手にはない際立った特徴があります。
それは「主張する、表現する」スタイルです。
彼の良い意味での顔の変化は、多様な経験を繰り返し、さらにそれを顔、言動、態度に余すことなく表現することによって、徐々に外見に投影されてきたものだといえるでしょう。そして、大きな経験に刺激された気持ち、感情を、そのまま主張、表現する彼のスタイルであれば、その都度バランスのとれた表情筋の動きが実現できるでしょう。ですから、ただ単に表情筋が強く発達するだけでなく、歪みなく、バランス良く発達していくのです。その結果として、あの整った、ハリのある外観が生み出されていった。そのように考えています。
→さらなる分析へ続く
本田圭佑(サッカー)の顔を科学する【前編】~いい顔の男~
6/11/2010
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