なら、虫歯があるんかな?
ところが、歯が痛むけど、虫歯じゃないというケースがあります。
しかもここ最近、そういう人々が増えてきているらしい。
私も数年前、虫歯の痛みだと確信して、歯科で診てもらったことがありました。(→その時のエピソード)
ところが、自分が痛むと自覚していた場所(奥歯付近)は虫歯になっていませんでした。
タイムスリップして、当時の痛みを再度体験することができれば、より正確な探求ができますが、それは無理。
なるべく、当時の感覚、心情を思い返しながら、この不可思議な歯痛を考えていきたいと思います。
一体どうして、虫歯でもないのに歯が痛みだすのか。これには、諸説あります。
今回はその中でも、2通りの原因を紹介していきます。
以下の2つの原因は過重なストレスと何らかの関連性を持つ可能性が高いです。
ですから、ストレス社会において、虫歯以外の歯痛が増加していくのは自然な傾向だとも感じます。
パターン咀嚼筋の痛みを歯からの痛みと思い込む
パターン神経が知覚情報を誤認している(=関連痛)
まず、は咀嚼筋の痛みを歯痛と感じるケースなのですが、過去の自分が経験した歯痛もおそらくこのパターンであろうと感じています。
咀嚼に関わる筋は一種類ではありません。ところが、それらはちょうど重なり合うように、同じような位置に付着しています。
さらには、その場所が、奥歯の生えている位置と、うまいこと一致しています。ですから、咀嚼筋が痛む場合は、特に奥歯付近の歯痛とかなり混同しやすくなるでしょう。
特に「下の奥歯」と、これら咀嚼筋の痛みの紛らわしさは、相当なものだと思います。
ちなみに、この場合は、こめかみ付近の痛みを並行して自覚する可能性があります。側頭部の筋も咀嚼時に作用するからです。(→不思議なこめかみ頭痛)
次は、の関連痛についてです。
この場合、あなた自身が歯が痛いと感じているのは事実だと思います。
ただし、あなた(脳)に痛みが伝わる途中の経路=神経伝達のプロセスで、ニューロンが痛みの出所を取り違えてしまっている。これにより、本来は体の別の部位から起こっている痛みを、あなた(あなたの脳)は「歯が痛い」と感じてしまうのです。体中に散らばっている神経は、最終的に脊髄の通る中心部に集まり、脳につながっていきます。このように、拡散した神経が収束していくエリアで、知覚の誤認が発生するのではないかと言われています。これが関連痛です。これは神経レベルの話(あなたの肉体とあなたの意識の中間地点のストーリー)なので、説明を聞いても実感が沸きづらいかもしれませんが、一応、医学生が使用するようなテキストブックでも触れられているメカニズムです。
どちらのパターンにも共通していることは、謎の歯痛は、筋の凝りや硬直から来ているということです。慢性化した筋の異常硬直は、長期的には体、骨格の歪みを生むことになるので、歪みが歯痛を生み出しているという言い方もできそうです。
…掘り下げていくと切りがないので、とりあえず今回はこの辺で。
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