顎関節症処置の第一段階は「悪化を防ぐ」
自分が顎関節症であると自覚した方、あるいは、そう告げられた方が
まずやるべきことは、これ以上の症状の悪化を防ぐことです。
なぜ、治すという表現を用いないのかというと、
顎関節症は一歩、一歩段階を踏んでいかないと克服できる疾患ではないからです。まず初めは、「現状より症状を悪化させないこと。」これに集中すべきだと思います。
顎関節症になってしまった方の多くは、自分で気づかないうちに、歯の食いしばりをする習慣がついてしまっています。まず、普通の状態でどのような噛み合わせをしているか、自覚してみてください。
自分が日常生活を行っている中で、あなたが普通だと考えている歯のかみ合わせはどのようになっていますか?
あなたが無意識のうちに行っていることですので、自分自身を注意深く観察してください。
普通の状態で上下の歯が重なり合って(接触して)はいませんか?
あるいは
知らず知らずのうちに、上下の歯を接触させて、左右に細かく動かしていませんか?
もし、そうであるという方はすぐにこの習慣を除去しなければなりません。
また、こうした症状にも関わらず、顎関節症ではないという方は、ひとまず重症化してはいません。ただし、間違いなく顎関節症予備軍ですので、同じく上記の癖を解消することをおすすめします。
では、どのように解消するか?無意識のうちに食いしばっているのですから、何もしなければ、また食いしばったり、歯軋りをしてしまうでしょう。
やるべきことはシンプルです。しっかりとご自身で自覚して、歯の食いしばりを行わないよう、最大限意識してください。
以下は、
私自身が食いしばりの癖をなくすために、行った対処法です。実践するかどうかは皆さんの判断おまかせします。
それは…舌の先端を上下の歯の間に挟む(滑り込ませる)。
少々、強引な表現をすれば、天然のマウスピースのようなものです…
これにより、どうあがいても上下の歯は接触できません。したがって、食いしばることも、歯軋りすることもできません。
舌で食いしばりを防ぐというトピックについては、また改めて補足します。
ただし、最後に注意点です。
舌を上下の歯の間に挟んだ状態で、眠りにつくことはおすすめしません。就寝中、猛烈な勢いで上下の歯が歯軋りをしようとするため、その圧迫により、舌を傷つけてしまう恐れがあります。
私も一度、失敗した過去があるので、注意事項として挙げておきます。
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