人は、場面場面に応じて、その時々の感情に応じて、多様な顔の表情を作りますが、その顔の表情の「基準値」が狂ってしまうと、肉体のバランスにも狂いが生じてしまいます。ですから、本来の正しい顔をくれぐれも失くさないように、気をつけたいものです。肉体のバランスの狂いは、血行、内臓機能を妨げる恐れがありますし、いわゆる「低調な健康状態」を招いてしまうのです。
ところが、そうした本来の顔をとうの昔に失ってしまった人々もいることでしょう。本来の顔がどういったものであるかさえわからない。そのため、本来の顔に戻りようもないのです。
その一方で、本来の顔を取り戻すチャンスも決してゼロになることはないと思います。
本来のあなたは常にどこかにいるのですから。表には出てきていないかもしれませんが、どこかに潜んでいるはずです。それを引きずり出す、呼び戻すことができれば、それはあなたに本来の顔が戻ってくるということなのです。
本来の顔とは、口がスムーズに開く状態であり、噛み合わせが整った状態であり、頭がドンヨリとした重苦しさから解放された状態であり、思考回路に不自然な抵抗が生じない状態であり、すなわち、健康そのものの状態なのです。本来の顔=健康、あなたは本来、健康だったはずですよ?
人は顔を見て、とっさに「具合でも悪いの?」「疲れてない?」と気にかけることができます。
なぜ?学校で習った?…否。
それでも顔を見れば分かるのです。顔には多くの情報が散りばめられています。人間は、それを本能的に解釈する力をも幾ばくか有しているようです。
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