服屋で気になるジャケットを羽織って、何種類かの色やサイズを代わる代わる鏡の前で試していたところ、顎というか自分の身体バランスに幾分の不調を感じてきました。
てっきり、服の型が合ってないのかと思っていたんですが、どうやら他に主たる要因があったようです。
どんなといっても、胸が張り裂けるほど悲しくもないし、飛びぬけて怒ってもいないし、突如吹き出すほどおかしくはないし、普通といえば、普通ですよね。ノーマルな表情で、まぁ落ち着いた標準的な心境で、姿見鏡の前に立つでしょう。それから人によっては、多少立ち姿勢を変えてみたり、ちょっと表情を変えてみたりとかして、買うかどうか吟味するわけですね。
で、自分が姿見の前で試着しているうちに、体調が下り坂へ向かう兆候を感じ取ったのは、試着にあたって、「普通の状態」であろうとしたことに問題があったのです。
普通であること自体、ごく普通であるはずですが、私の場合は、使い慣らされた普通の状態こそ、長いスパンに渡って体調不良をもたらしてきた悪の司令塔ともいうべき存在でもあります。ですから、普段から「普通ではあるまい」とすることによって、顎や姿勢の状態を良好に保つように調整していたのです。
結局、試着を機に、鏡の前で普段の自分でいようと脳が考えた際に、体調不良であった時の「好ましくない普通」がうっかり適用されてしまったがために、過去にさかのぼった「あの頃」に近似したバランスが身体に生じ、私は体調へのマイナス効果を予兆として感じ取っていたのでした。
うっかり気を抜くと「過去」が顔を出す。文字通り顔そのものに表れる。その状態が1日のうちで、どれだけ長いか、短いか…それが私の身体全体の回復に大きく影響してくるでしょう。だからこそ、気を抜かざるを得ない睡眠時等は、身体の適正なバランスを維持することが特に困難を極めてくるのかもしれません。
0 コメント :
コメントを投稿