Blog: 顎関節症素人克服列伝 byのらうさぎ

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2011年5月25日水曜日

5/25/2011
不定愁訴ブログ

私たち人間は、生物の一種です。

確かに、そうです。
しかし、普段の生活様式があまりにも独自の変化を遂げいるため、人間は、「地球上の生物一覧」の一項目に過ぎないということさえ、うっかり忘れてしまいそうです。

人間のように、明確な直立2足歩行を常時行う動物は他にいません。他種では、やろうとしてもできない言わば、「曲芸」を私達人類はこなしているのです。実のところ、2足で直立に安定して歩くってことは、一般的にとても難しいことなんだと思います。もし、他の動物達に一定の知性があったとしたら、我々の姿を見て、「な、なんてスゲー体勢してるんだ、あいつらは…!」とビビッているかもしれません。
あ、そうそう、生まれつき2足歩行のできる人間はいません。私達でも、生まれて1年と数ヶ月位は直立2足歩行をこなすための、準備期間が必要なほどです。

ですから、「人間だから歩けて当たり前。」ってあまりに油断していると、私達は、スムーズな直立2足歩行ができなくなってしまうかもしれません。特に最近では、生活環境の変化が目まぐるしく、2足歩行をしないで、一日の大半を過ごしている人々も増えてきました。例えば、事務系、IT系の職種、こうした人々は一日中パソコンと向き合い、座った状態で、一日8~10時間もの時を過ごしているのです。

しかも、仕事中ということで、余計に緊張状態を保ったまま姿勢を持続します。そうすると、余計に筋緊張が促され、勤務中の姿勢が固定化されるリスクが高まるでしょう。脳内でも、仕事中のその姿勢が、「定番」として設定されてしまうのです。こうして、直立2足歩行を行うのに、適した「人間らしい」体勢から、いつの間にか乖離が生じてしまい、体のあちこちで筋のコリが慢性化したり、疲れやすい体調になっていくのではないかと考えています。

このように書いていると、パソコン等のITテクノロジーの発展が、いかにも「悪」のように感じられるかもしれませんが、別にそういうことは、私は全然思っていません。こうした変化こそが、我々が普段当たり前と思っていた要素を、見つめ直すきっかけにもなるのです。
さらに最近では、スマートフォンのような、携帯に適したIT機器が普及を始めました。私達はいつでもどこでもネットを利用できるようになりつつあります。となると、私達は必ずしも、「決まった場所に座って」、ネットを利用する必要がなくなります。歩きながらでもOK、ちょっとした空き時間でもOK、「従来では決まった場所に座っていた作業」を「少し違った体勢」で、代行できるようになります。

今後数十年、我々を取り巻く外的環境はさらに変化を続けるでしょうが、しっかりした直立歩行があってこそ、私達の心も体も理想的に作用するという認識は変わらず大切だと思います。





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