それは、もはや遺体のように地面に横たわるしかありません。
ところが、四六時中横たわっていても、人間何もできないので、立ち上がる、歩く、食物を摂取する…等、何かしら体の部位を緊張させて、様々な動作を行う必要があります。
自分の体験も重ね合わせて考えられることは、緊張すること自体は、生きていく上で至極当然なことだけれど、「緊張の仕方」が狂ってくるケースがある。すなわち、偏った部位にばかり、緊張を押し付けてしまう…。人体は適材適所に緊張を分散させて、効率良くパワーを引き出すようにできているので、特定部位だけに緊張を発生させてしまうと、それは自ずと厄介な筋の凝りにつながるし、やがては体のバランスがおかしくなってしまいます。
人が力を振り絞る時は、いかにも力んでいるかのような表情に豹変しますが、それは、力を入れているからそんな顔付きになっているというより、その顔付きの方が大きな力を生み出せるからだと思うのです。フルパワーを発揮するためには、その力強い表情が必要なのです。
話を戻すと、体の過緊張が抜けない、特定の部位が凝り固まって仕方がないという場合、「力がきちんと入っていない部位」が別にあるということも考えられるでしょう。
体の特定箇所に負担、緊張が集中しているということは、別の特定箇所がサボっているという可能性があるのです。これは、会社組織やチームスポーツでも同様の現象が起こります。
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