え、マジ？～ツレがうつになりましての衝撃～

映画化された「ツレがうつになりまして」の公式サイトを覗いてみたら、宮崎あおいの隣に、いかにもうつを抱えてそうな男性が出てきて…

？？？

旦那役は一般から公募でもしたのか？と一瞬思ってしまった。

トップページのご夫妻をご覧あれ→http://www.tsureutsu.jp/index.html

あ…俳優の堺雅人さんなんですね。

それにしても、らしい演出できてますよね。血色が悪く見えるような特殊メイクでもしてるんでしょうか。目の周辺も睡眠が不足してそうな雰囲気出てます。メイクじゃないなら、写真の加工をうまくやってるのかな。とにかく、見事にうつっぽい旦那さんが出来上がってます。

ちなみに、彼は元々顎が右に寄っているんですね。さすがにここまでは、画像は加工しないだろうと思って検索をかけてみたら、やはり元々そういう顔立ちをしてるみたい。俳優業の方にしては、独特の笑顔というか、ややぎこちない雰囲気の笑顔を作る方みたいですね。というわけで、やはりこのキャスティングは実に的確な気がします。

監督の方も、このキャストを決定するに当たっては、うつの旦那を演じるのにふさわしいのは誰か？という視点で、俳優さんを絞り込んでいったはずです。演技力はもちろん、顔の雰囲気もきっと選考材料になったはず…。堺雅人さんのどこかに、うつを演じるに適した特徴を見出したのではないかと思うんです。

彼の顔立ち、特に、彼の顎の右側への偏りが作り出す、微妙な輪郭の非対称性、それは迷いある心理状況を内面から醸し出し、笑顔の時さえもその影を残す。
そして、人はそうした顔の特徴を「なんとなく」感じ取り、その人の健康状態や、時には性格まであれこれ推察します。案外、それは当たっていることも多い。

私の考えとして…、不自然な顔の歪みが大きい場合、うつ状態にある確率が高い。純粋に表面的な歪みだけなら、大きな影響は生まれないと思いますが、中には、脊柱、首、咽頭、口腔の捻れの結果として、顔に歪みが表れる場合があります。そうなると、体は常時、歪み続けていることになって、脳は良いパフォーマンスを維持することはできません。なんとなく、スッキリ脳が機能しない状態＝「うつ」になってしまうのです。

この映画のサイトを見て、改めてそんなことを考えたのでした。
それにしても、実に健康的な宮崎さんの笑顔が、尚更、夫役の複雑な表情を引き立てますね…。