顎の歪みが悪化する瞬間、言い換えると、体の歪み、バランスが悪化する瞬間、こうした時間帯は少なければ少ない方が良いとも言えます。こうした時間帯は、あなたが最も苦手とする時間帯、魔の時間です。
ところが、見方によっては、こうした苦手な時間に、悪化を防ぐ姿勢を貫くことができれば、あなたの体調は平均的に良好な状態を維持できるし、回復へつなげることもできるのです。ピンチにこそ、チャンスは埋もれているものなのかもしれません。
こうした話が具体的にできるためには、まずは、いつ歪みが悪化するのか把握する必要があります。そのためには、体が悪い方へ傾いていく感覚をわかっていなければなりません。
まず、主に対人関係などをきっかけとして、心理的な作用で、顎の状態が悪化することがあります。こうした心理的な側面を除外すると、私にとって大きく3つのシーンが顎や体の歪みが変化しやすい瞬間として挙げられます。
その主要な3つとは…
食事中
パソコン中
睡眠中
これは、もちろん私のケースですが、顎関節症が慢性化している方であれば、たいてい食事中と睡眠中は、歪みが変わりやすいリスキーな場面として共通しているのではないかと考えます。
パソコン中は、これは自分が操作している機会が多いからというのもあるのですが、同様にパソコンをよく利用する方は、やはり歪みが生じやすいシーンとして、注意すべき時間かもしれません。
一つ目、食事中は頻繁に顎を動かします。当然のことです。ですから、大なり小なり、噛み合わせ、口の開き具合に問題がある方だと、その問題点が増幅され、どうしても体への影響が出てきてしまいます。とはいえ、口を動かさないことには、食事はできませんから、顎が健全に動く姿勢、体勢で食事をとるということがカギになります。なるべく、顎に歪みが生まれない体勢で食事をとるのです。
例えば、床に座って食べる、椅子に座って食べる、立って食べる、歩きながら食べる、これらは全て顎の動きに対する違った作用が生じます。本当はどんな体勢でも正しく噛めるのが理想なのですが、咀嚼や姿勢維持の筋バランスに問題が定着しているであろう、顎関節症持ちの方であれば、食べる姿勢を変えただけでも、違いが出てきてしまうと思います。一見、行儀が悪いようですが、案外立って食べるというのは、顎にとって相性が良い確率が高いと思います。確かなことは、自身の体で試してみないとわかりません。
パソコン中は、私の場合、いつの間にか夢中になってしまうので、体や噛み合わせに良くない姿勢を「ついつい」とりやすいということが言えます。ですから、夢中になるとはいえ、最低限の姿勢の維持だけは、忘れないようにすると同時に、早いとこ、健全な姿勢をパソコン操作中の習慣として、体に叩き込みたいものです。個人的に、遅ればせながら、最近は結構それができてきているので、「よしよし」といった感じです。「夢中」である状態を、「適切な姿勢」にリンクさせることができれば理想ですよね。
そして、睡眠中、って無意識なのにどうやるんだ?と思われるでしょうが、これはずばり寝る前が重要です。寝る直前。これは玄人?(何の?)向けかもしれませんが、寝る姿勢をできるだけ完璧に仕上げ、完璧に自らの肉体セッティングして、そして、寝るのです。
意外にこれでうまくいく場合があるのです。そして、成功した場合のメリットは素晴らしいです。なんと眠っている数時間、ずっと快適でいられるんですから。寝起きの実感からして普段とえらい違います。寝る体勢の細かいことは、また機会があったら、書きましょう。もちろん、個人的な例にはなってしまいますが。
逆にいうと、睡眠中は体の歪みが非常に悪化しやすいと思います。あまりに悪化が酷いと、朝起きて、「あれ顎が動きにくい」とか、「せっかく昨日調子よかったのに悪い方に戻ってるな」といった結果になってしまいます。
どうして寝ている間、こんなにも体の状態が悪化するのかというと、自分が考えるに、まず、そもそものリラックス状態が不健全ということや、呼吸のバランス、呼吸の強弱の問題が可能性として挙げられます。そうした要因を取り除く姿勢で眠れれば、一番自分の体にも良いはずです。しかし、そうした姿勢はあなたにとって不慣れな姿勢であるとも考えられるので(そもそもそれができないから、効率良く眠れていない)、当初は、寝つきが悪いといった違和感は、おそらく生じるはずです。
魔の時間に適切に対処できれば、現状を維持できる、さらには現状を好転できる。言うのはシンプルですが、魔の習慣との闘いはそう容易くもありません。ただし、プラスに作用した場合の効果は力強いものとなります。
顎関節症暦5年です。
返信削除私も歯科の治療により、力の抜けた楽な顎の位置が分からなくなってしまい、体調不良、パニック障害とまで言われたものです。
ストレッチ法など、まさに私が顎が痛い時の対処法(自分で開発?というか必然的にそうしたくなる)と同じでびっくりしました!
私は、顎によって歯が痛い時、舌が逃げるというか、喉に落ちる感じがして、呼吸が薄くなり、失神しそうなだったのらうさぎさんの気持ちがよくわかります。
寝る時も同じです!かなり気をつけています。上手くいった日は体調が全然違いますよね。
のらうさぎさんはどのように寝ているのかぜひ知りたいです。
「上顎が閉まる」の項目で私的にはかなりヒントを得られたように思います。歯を離そうとするあまり、首が過剰にそっていたんだな、と。
目覚めに歯が触れてても絶好調な日もあったので、不思議だと前々から思っていたので。
顎が歪むランキングも、思い当たる事だらけです。
アパレルで働いていたのですが、いーーっと笑うマニュアル顔を練習させられていて、顎が疲れた事を思い出します。完全に奥歯、噛んでますよね(笑)
それがこんなことになるとは。
これからも応援しています。
最近、顎に振り回されて、治るのを諦めかけていたところでした。のらうさぎさんのおかげで、また頑張れそうです。
ちよみんさん、どうもはじめまして。
返信削除うーん、症状がよく似ているようで、質問されるだけでもある種の爽快感がありますね。
舌が逃げて、喉に落ちる…これがいけないんだと思いますよ。苦しみを引き起こすきっかけというか。この反応が知らず知らずの内になされますからね、厄介なのです。
でも、ホント寝る時って一番難しいんじゃないかって思うくらいです。なんせ意識ないですからね。睡眠時に関しては、自分の場合も現状まちまちのような…。自分の顎は右側がダメなんで、右を上にした横向きが相性いいですね。仰向けはうまくいかないこともあるから、今一かなぁ。横向きで脊柱が真っ直ぐになるように意識して眠れると成功することが多いですね。
ちよみんさんは左右どちらかが悪いとか偏りはないんでしょうか?
笑顔の練習で顎が疲れたってことは、おそらくその時点で歪みがあったんでしょうね。普通に笑う分はそうそう疲れるようなことはないはずです。ところが歪んでるとうまく笑えないんですよね。ちゃんと笑顔にしようとすると突っ張るような感じになって負担がかかる。
思うに、スマイルにせよ、食いしばりでも、顎に歪みがなく均等な人々がやる分には特に問題になる行為ではない気がします。歪んでいるからこそ、ちょっと食いしばっただけで、歪みが助長されてしまうんですよね。
ともあれ、ろくなモンじゃない疾患ですが、何かやる気が出たり、手応えを掴んでもらえたら、こちらとしては幸いです。また、良いアイディア思いつたり、具体的な内容が固まったら、記事を上げますんで、それか直接メールで連絡させてもらうかもしれません。
それでは。
応援ありがとうございます。