アニメ、進撃の巨人第21話「鉄槌」において、リヴァイ兵長という人間離れした高い戦闘能力を持つ兵士いるのだが、彼が、
巨人に惨殺された直属の部下達の遺体を前にして、表情を変えずに通り過ぎていくというシーンがあった。
<進撃の巨人 第21話「鉄槌」より。彼の視線の先には仲間の遺体が転がっている>
おそらく我々、日本人的感性からすると、ズシリと胸に響いたことだろう。鉄の仮面の奥に、悲しみ、怒り、無念さを押し込めて、そして、「戦場にいる兵士」という立場を心に刻み、「冷徹な顔」を貫き続ける覚悟。
ところが、この場面、一部の外国人視聴者の間で、誤解を招いてしまった。
もちろん、全員ということではないのだが、3人に1人位の割合で、「何で無関心で通り過ぎんだよ!!」とツッコミを入れているレビュワーも見られた。
しかし、彼らの感性からするとそういう受け止め方があるのもある種当然と言える、中には、もう一度見直したら、誤解が解けたケースもあったようで、個人的のこの外国人と日本人の解釈のギャップというのは非常に興味深いものだった。
・悲しいから悲しい顔をするのは当たり前だろう。
・悲しい顔を頑なに拒もうとする理由がどこにある。
・悲しくてもそう直情的にならないことこそが、奥ゆかしさであり、それが大人の味というものだ。
・無表情こそが痛恨の極みを物語るじゃないか。
ある物事に対して、どういう反応(表情)をするかなんて人それぞれで、中でもどの反応が正しいとか、ベストだとか、明確な答えがあるものではないでしょう。
しかし、顎関節症のリハビリ、それからの回復を目指している方々にとっては…、リヴァイ兵長のような反応、振る舞いを試みるのは、リスクが大きすぎると思います。ちなみに作中では、エルヴィン団長についても同様なことが言えます。
ここで赤ん坊を思い浮かべてみましょう。
悲しい・寂しい時に泣いて、おもしろおかしいことには笑って、気に入らないことにはすぐ怒って…赤ん坊の姿です。赤ちゃんは自然です。少なくとも大人以上に乳児は自然な存在だと思います。一生命として反応したいように、反応してるだけ。ピュアに本能のまま振舞っている。結果、感情溢れるあの所作…。
言い換えると、そうした本能的所作を拒むには、子供だろうと、大人だろうと、ある一定のエネルギーが必要になると思います。感情的にならないための力…そう、直情を拒むが故に人は力まなくてはならないのです。
このタイプの力みこそが、顎関節症をより固めていく方向で作用する力(ストレス)だと、私は考えています。
ですから、リヴァイ兵長のように振舞うことは、顎関節症とは非常に相性が悪いであろうと自分は感じるのです。彼は、男女問わず凄い人気ですから、ついつい憧れが転じて、「彼のようなリアクションで生きていきたい…!」と感化される人もいるのではと思い、ここで、ささやかに釘をさしておくことにしたのです(笑)。
どうせなら、主人公がいるじゃないですか、(表情については)リヴァイと真逆の…!
エレン・イェーガー。
「一匹(寸分)残らず、(顎関節症を)駆逐してやる!」
彼のような振る舞い、表情であれば、(時として子供じみてると評されることもあるが、っても実際彼はまだ子供の歳ですw)顎関節症、顎や顔の後天的な緊張に囚われた人々が、真に人間らしい、身体の運動機能を取り戻す道標(座標!?)になってくれることでしょう。
☆今回で、200記事に到達したようです。どうもありがとうございました。そしてこれからも…
200記事おめでとうございます!
返信削除今後とも素晴らしい記事楽しみにしてます。
itaさん、ありがとうございます^ - ^
返信削除なるべく更新頻度を維持していきたいと思ってます。
ちょっとおもしろくて有用なことをまた書きたいです!