背骨が捻じ曲がり、頸椎が傾き、顎が歪む…背骨のさらに下方、骨盤までよじれていることもあるでしょう。
人間、まっすぐの均等な姿勢でありたいものですが、筋肉が固まってしまうことで、歪んだままの状態が維持される。本人なりに、リラックスした「つもり」でも、好ましい状態に戻ることがなくなってしまうのです。
こうなると、(といっても、体調の悪い方は、たいていこの段階まで来ているのですが、)半ば強制的にでも、どうにか対処するしかないと思います。そうでなければ、放置していたところで治らない。改善が進まなければ、従来通り、体調不良の自分とどうにか付き合っていくだけの生活になってしまいます。
ですから、私が紹介してきた、⇒特に大きな効果を期待できる対処法は、たいてい刺激が強いものばかりになっています。放っておいて元に戻る程度の状態なら、そもそも顎関節症や不定愁訴で苦しみ続けてはいないはずですからね。
裏返すと、上述の問題の改善が進めば、自ずと顎の歪み・傾きは縮小し、真っ直ぐに噛み合わせることができるようになってしまいます。
これは話を聞いても、なかなかピンとこないことだと思いますが、本当に人間の身体は巧妙にできているなと私自身感心します。身体のバランスが整うことで、ある特定部位の厄介な緊張が和らぐことで、顎が動きやすくなる、動いてなかった範囲まで動かせるようになる。顎を引き留める直接の原因であろう咀嚼筋の弛緩を感じると同時に…「顎関節周辺のセメントが溶ける。」
このメカニズムで噛み合わせが整った方はきっと幸せです。
なぜなら、歯の角度を微妙に調整して揃え、歯列矯正を局所的に行ったのではなく、実に身体全体のバランスが整い、その連動として(必然的に)歯列が揃ったことになるので、身体全体が本来の機能を取り戻します、精神が調和しメンタルが安定します。
だから、単に、噛みづらさがなくなったとか、見た目の顎の歪みがとれたという事実を超えて、まるで別の世界を生き始めたかのような実感が身体の芯からほとばしるのです。
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