Blog: 顎関節症素人克服列伝 byのらうさぎ

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2014年12月17日水曜日

12/17/2014
顎関節症ブログ
癌が完治したとか、骨折が治って歩けるようになったということであれば、まさに見ての通りであるし、周囲の家族や友人も祝ってくれることが多いと思います。

しかし、現在の医学的データに表れない範囲で、深刻な体調不良に陥っている人は、治ろうが治るまいが、周囲から大したリアクションを得られることはないでしょう。だから、幸運にも回復することができたなら、せめて、自分自身で代えがたい喜びを噛みしめるといいと思います。

現実に、完治せずに生涯を終える人は多いです。完治しているのか、していないのかさえ、認識されることなく、その人生は淡々と幕を下ろします。

なぜ、医学的な病でなければ、周囲はこうも無関心であるのかというと、それが、「甘え」や「怠慢」ではないということを客観的に証明することができないからだと思います。

もちろん、私だって、それはできません。ひたすらに「当時は、⇒こういう症状が辛かった…」と説明することしかできません。「ハッタリでない物的証拠を出せ。」ともし言われても、「診断がない」、「異常数値がない」のだから、どうしようもない。どこぞの政治家ではないですけど、「話を信用してください。」としか言えません。

もちろん、体調の変化・回復具合は、全く何事にも反映されることはないのか?と問われると、表情や顔付き、雰囲気といった、より身近で、多少曖昧な面に出てくると思います。

ところが、それらは、「最近、機嫌いい?」とか「ここんとこ、ちょっといい気になってるな。」とか、そういった感想を持たれることはあっても、地獄の底のような身体の状態から、ノーマルな人間に生還してきたという状況があるとは、想像だにできないことです。

ですから、顎関節症やうつの不定愁訴から回復することは、周囲を直接的に幸せにすることはない…。ただ純粋に、あなた自身が「いい思い」をするだけです。こうしてみると、顎関節症からの回復って、実に利己的なプロセスなのかなと感じることもあります。

そのプロセスで、失われる笑顔もあるかもしれないし、現に「利己的である」と評されることもあるかもしれない。
それでも歩みを止めないのは、「あんな身体では生きていけない」と知っているから。周囲との関連性は、一切考慮せず、一生命体として見た時、究極に劣化し切った個体…それが体調が悪かった時の自分自身だと理解してしまったから。

現に、今普通に生きていられているのは、そのように歩んできたからこそだと確信しているからです。

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