Blog: 顎関節症素人克服列伝 byのらうさぎ

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2010年7月5日月曜日

7/05/2010

 顎関節症の回復とは、過去の自分がどれほど異常な状態にあったのかを、事後的に気づくプロセスです。
自分の中では、確かに体がおかしいと感じる。しかし、絶対的な確信は持てない。なぜなら「公には」その体はおかしくないからです。
だからこそ、実際に症状が良い方に改善した段階で、「あ、本当に体調がおかしかったんだ」と初めて確かな手応えを得るのです。
残酷なことに、体調に異常があると周囲に理解されるには、本人の自覚、主張だけでは足りません。医学的な根拠、診断の裏付け、この要素を伴う必要があるのです。
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そうでない限りは、赤の他人からも、普段自分をよくしてくれる人からも、体に異常があると認めてもらえることはありません。
ですから、医学的な裏付けの得られる体調不良になった方々は、ある意味において「幸運」です。
現代医学が絶対的な幅を利かせているがゆえに、医学的な裏付けから外れてしまった体調不良の方々は、甘え体質、虚弱、神経質、根性なし、そういったレッテルを貼られることになります。そうしないことには、神々しい現代医学の顔に泥が塗られてしまうのです。
例えば、大昔、縄文時代であれば、現代のような医学はありません。ですから、ウィルス性の風邪による頭痛に悩む人も、現代で言う「原因不明の頭痛」に悩む方も、一様に頭の痛みで苦しむ人として共同体の中で認識されていたはずです。原因が何なのかわからなくてもです。

現代社会は、自分達は物事の原因がわかるようになったという一種の「信仰」に覆い尽くされているのかもしれません。
確かに短期間での人類の進歩は驚異的なものがあります。こんな生き物、他に地球上にいません。
でも、目まぐるしく進歩したことと、この世の全ての事象を説明できるということは、また別のことだと思います。
チンパンジーよりも、カエルよりも、人間はこの世の物事を説明できるかもしれませんが、人間が説明できることなど、実際はほんの一滴に過ぎないのではないでしょうか。
人間は自分達が知っていることを全て説明できるだけであって、「自分達が知っていること=この世の全て」ではないはずです。

確かに、200年前の史実に目を通すと、「こんな当たり前の発見、発明で大騒ぎして…」と滑稽に感じることがでてくるかもしれません。
しかし、そうした感想こそが、今の自分達の完全性を揺るがすことにもなるのです。
すなわち、今から200年後の人類も同様に、現在の我々を見て、腹を抱えて笑っているかもしれないからです。



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