mixiのニュースに「パソコン病」云々って記事が出てました。
→http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100721-00000005-tkwalk-ent
自分がこのニュースを見たときは、アクセスランキングも1位になってて、かなり注目度も高いようでした。
どうやら、公式の病名というわけではないようですが、いずれにせよ、長時間のパソコン使用が原因で、あちこち体に不調が出てくる人々が、非常に増えてきているようです。パソコン使用を長時間続けていると、目の疲れ、肩こり、体の疲労感といった症状は、誰もが多少は自覚したことがあると思います。
ただ、こうしたちょっとした疲労感がいつの間にやら、どうしようもない重度な疲労感に変わってしまうのだと思います。些細なダメージが累積していき、気がつくと容易に除去することができないような膨大なダメージに豹変しているのです。
このパソコン病の症例の説明の中で、「呼吸不足による症状」というケースが紹介されていました。この呼吸の問題というのは、人間の生命維持の根幹と関わってくるので、人体への影響も強大だと思います。やはり良い呼吸ができていないと、具体的な病気にかかる程ではなくても、どこかしっくりこない健康状態ができあがるでしょう。
逆に、人間として好ましい呼吸の仕方ができていれば、疲労からの回復も早い、理想的な健康状態に近づいていくでしょう。
パソコン病の記事では、パソコン利用中に「息が詰まりやすい」という特徴が言及されていました。
さらに、個人的に付け加えると、無表情が続いて、顔が力んだ状態になりやすいという問題もあるでしょう。
→PC利用と表情の話
これは息が詰まることと、表裏一体の関係に思えてきます。
みなさんが息が詰まってしまう場面ってどんな時ですか?おそらく、リラックスして安心しきっている時に息が詰まるという方はいないでしょう。何かしら、緊張した状態、我慢している時に息が詰まってしまうのです。ですから、パソコン中に「息の詰まる」傾向のある方は、同時に、顔に不必要に力が入った状態になっているでしょう。
言い換えると、パソコン使用中に、無表情で、顔が力んでいる方というのは、呼吸も順調に行えていない可能性が出てくるのではないでしょうか。
さらに、パソコンをする時、どのような体勢になっているかも考えてみましょう。9割以上のケースで、「座って」パソコンを使用しているはずです。
つまり、パソコンを長時間使用するということは、長時間「座っている」ということなのです。ですから、座っている姿勢が、体に負担のかかるものである場合、徐々に人体への負担が累積していくのは想像に難くありません。そして、歪んだ姿勢もまた、呼吸のリズムが狂う要因になるのです。
例えば、背中がまる~くなった状態で、ずっと座っていると、その人の「肺」は常に、歪んだ体勢に締め付けられて、窮屈な状態に追い込まれます。こうして、十分に深い呼吸をすることができなくなるのです。
すなわち、常に口先で呼吸するような、浅い呼吸を余儀なくされます。さらには、長時間浅い呼吸をしていると、浅い呼吸が「癖」になってしまって、四六時中、浅い呼吸をしなければならなくなります。
また、呼吸が浅いということは、一度に少量の酸素しか、取り込むことができないので、深い呼吸の人より、速いペースで呼吸を繰り返さなくてはなりません。
こうなると、その人の体は、自分が過度の緊張状態にあるかのように、錯覚してしまうかもしれません。通常、人は、緊迫した状態になると、呼吸や脈のペースが上がりますが、常に呼吸のペースがあがった状態になっていると、その人の体に、あたかも緊張しているかのような擬似的な状態が生まれます。ということは、精神的になかなかリラックスしづらい構造ができあがってしまうでしょう。
また、こうした常に浅くなった呼吸は、場合によっては、過剰な酸素吸引への欲求を生み出し、過呼吸症候群のような問題につながっていく恐れがあります。
長時間のパソコン利用や、姿勢の歪む生活‥現代人にとって、呼吸のリズムが乱れやすい条件が整ってきているようです。ただ、裏を返すと、腹式呼吸のような、しっかりとした深い呼吸を行う習慣を付けることができれば、こうした現代的なリスクを自ら回避することもできるはずです。
→続く
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