緊張が抜けない、リラックスできてない、過緊張だ…等々念仏のように唱えられ、重々承知してはいるものの、本当に自身の身体を楽な状態にできているのか、知る術もなかったりします。
顎関節症や身体の歪みが酷い人、あるいは、原因がわからず精神系の疾患にカテゴライズされている人は、何かすごく大事な時に限って、嫌な予感がする時に限って、突如、具合が悪くなることが多いのではないでしょうか?
パニックになってしまう、まるで発作が起きたかのように混乱する、身体機能がダウンしてしまう…が、しばらくジッと安静にしていると、一応、治ってはくる。
そして、
「すいません、何でもない、大丈夫です。」とあなたは言う(言い聞かせる)。
もっとも、何であるかも分からないので、何でもないと言うしかない、いや、「難(なん)」であるというのは確かなんでしょうけど。
それをたまたま目の当たりにした周囲も、
「寝不足?」「ちゃんと食べてる?」「今日酒が変に回った?」「風邪?」
…などと不思議に思う。どれも的は得ていないのだが、こうした疑問を抱くのは一般的なことで、仕方がない。
このように、突如、振り子が悪い方に傾いて、体調がおかしくなってしまうのは、顎関節症寄りの視点では、急に顎の歪みが強まっているという見方もできるのですが、実のところ「緊張しませんように…」と緊張してしまっている側面があるのです。具合が悪くなるのが不安で緊張してしまう、固くなってしまう、「楽になるように…」と力んでしまう。
なんとも皮肉で、最悪のスパイラルのように思われるかもしれませんが、案外こういう状態になっている人達は多いと思います。だから、手強い、一筋縄にはいかない。
理想を言うと、バランスよく適度に緊張できるのが一番良いのでしょう。前にも書きましたが、本当に何も緊張しなければ、人間、二本足で立つことさえできません。
不定愁訴で苦しむ人は、後天的に力み方の癖を身につけてしまい、しかも、著しくバランスを欠いた状態の力み方を身に染み込ませてしまい、いつ何時でもそのように力んでしまう。
「通常」を思い描きつつ、力んでしまう。
それは、あなたが緊張しまい!と身構える時でさえ、その心理的身構え自体、あなたにとって不都合な力みを生んでいるという状況。それらは一様に、あなたの体調が辛く重苦しくなる方向へ、舵を切っていきます。。。
ですから、決してあなたは望んでいなくても、あなたはますます自分を苦しめる方向にしか、反応ができなくなっているのです。
ここまでくると、ある分野の言い方を借りると、まさに「憑依されている」と表現されるような事態に陥ってしまいます。
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