Blog: 顎関節症素人克服列伝 byのらうさぎ

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2011年6月22日水曜日

6/22/2011
不定愁訴ブログ

※多少教科書チックな話になってますが、今後、いろんな内容と関連することがあると思うので、この話単独でアップしておきます。

人の体には、血管のみならず、無数の神経が張り巡らされています。
そして、手足を動かす時のように、私達の意思に基づいて働く神経と、そうでない神経があります。
つまり、私達の意思からは、独立して働く神経達…それが自律神経と呼ばれています。
「自律」という名の通り、私達の意思の制約を受けずに、独自のルールに則って活動する神経ということです。
例えば、自律神経は心臓の拍動を調節します。確かに、私達が自分の意思で、「今から心臓の拍動を10パーセント割増にして、緊急時に備えるぞ。」と思っても、そんな調節はできません。

自律神経には、交感神経副交感神経があって、活動時、興奮時、緊張時には交感神経安静時、リラックス時には副交感神経が活動する仕組みになっています。で、この両者はシーソーのような関係にあります。交感神経活動時には、副交感神経が休む、副交感神経活動時には、交感神経が休むというように、一方が出てきたら、片方は引っ込むという仕組みになっています。この両者がバランス良く活動することで、私達の体は健全に(ノーマルに)保たれます。

この自律神経は、基本的に、私達を常に「見守っている」という側面があり、私達の緊張状態が長く続くときは、交感神経が長時間活動するでしょうし、休息の時間が長いときは、副交感神経がメインに活動してくれるはずです。

さらに、交感神経が活発化する「緊張状態」というのは、何も激しい運動等の「肉体的緊張」のみを意味するのではなく、興奮や不安感といった「精神的緊張」も含むのです。ですから、特別肉体を酷使している人ではなくても、常に精神的に一杯一杯であるという状況でも、交感神経が働いているのです。

なぜこうのような仕組みなのかというと、人の精神と肉体の活動は連動しているからでしょう。交感神経の活発化は、単純に言うと、人が「臨戦態勢」に入ることを意味します。
例えば、人が誰かを殴る時、無意味に殴るということは通常ありません。相手に対して、怒り、恐怖等、何らかの感情が先立って、その数秒後にぶん殴るのです。肩関節、上腕、前腕等を動かし始めてから、相手をぶん殴る生理的コンディションを生成していては、ちょっと時間的に間に合いません。相手を殴る前段階から、身体を「臨戦態勢」にスイッチしていた方が、より良い状態で行為に入れます。
F1の車が、スタート前から、「ブルンブルン…」とエンジンをふかしているのと似たようなものです。

このように、精神的興奮状態にも交感神経は連動することになるので、仮に肉体的には大人しくしていても、精神的にハードな状況にあるだけで、人の身体はそれ相応に活発な状態に切り替わっていることになります。




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