Blog: 顎関節症素人克服列伝 byのらうさぎ

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2011年6月11日土曜日

6/11/2011

先日、とある奥様と話していた時、いびきの話になった。
彼女は、寝ている際に、よく息が詰まってしまうらしく、無呼吸症候群と診断されているそうです。
そもそも、いびきとは、気道が狭くなっているせいで、空気抵抗が増大し、喉元で振動が生じてしまう現象です。

で、彼女は、睡眠中どうしても舌が落ち込んで気道を塞ぐ傾向があるらしく、仰向けで寝るといびきをガーガーかいてしまうという。なぜ「仰向け」かというと、舌が重力で奥に下がるため、それで気道が狭くなってしまうのです。だから、いびきがうるさい人に対しては、ゴロンと転がして横向きにしてあげるだけで、いびきが静まってくれる「確率」が高い。

ちなみにその奥様は、寝る際はマウスピースを欠かさず着用して、気道の空気の通り道が確保できるよう努めているそうです。それによって、大分マシにはなるけれども、改善率は65%ってところで、完璧とまではいかないらしい。

さらに、彼女は興味深い内容を私に話してくれました。「自分は寝ている間、呼吸が不完全だから、なかなかたくさん睡眠をとっても、疲労感が解消しない。人より余分に寝ないと十分な睡眠をとった状態にならない。」だいたいこんなことを言っていました。

ははぁ、これは無呼吸症候群だろうが、そうでなかろうが、全ての人に言えることかもしれません。「睡眠の質」って漠然と言うけれども、これって睡眠中の呼吸の充実度がかなり影響を与えるんだろうなぁ。睡眠中になるべく円滑な呼吸を行うことができれば、短時間でも十分な休息、疲労の回復ができるに違いない。

さらに、マウスピースを着けている時の事も少し話していたのですが、とにかく、「獅子舞」の如くガチッと上下の顎をかみ合わせた状態で、眠っているそうです。つまりマウスピースを用いて、擬似的に噛み合わせた状態を顎に作り出し、それにより、舌の落ち込みを(幾分か)防いでいるということです。

ここで、ひらめきあっ!と閃いたのが、睡眠中の食いしばり、歯軋りのことです。
彼女はマウスピースを用いて、噛みあわせた状態を保持することで、舌が過度に気道上に落ち込むことを防いでいる。ただし、睡眠時の無呼吸ってのは、下手すると生命の危機にも関わってくることだから、別にマウスピースをしていない人だって、気道の確保をしようと無意識に体が反応しても何ら不思議はない。
どうやって?
ずばり、自身の歯を噛み合わせたり、歯軋りすることによって、気道の確保を図ろうとするのではないだろうか?
なんで、そんなことをする?だって、ちゃんと息してないと人間死にますからね。

こういうわけで、少しでも楽に呼吸するために、睡眠中、無意識に行われている行為、それが「食いしばり」、「歯軋り」なのではないかと考えたのです。「キリキリ、ギリギリ…」と睡眠中に、気道確保の微調整を絶えず行っているのではなかろうか。
だとすると、食いしばり自体は「無駄な迷惑行為」というより、生命維持のための「やむなき手段」ってことになりますね。

この考えに基づくと、睡眠中の歯軋りは、呼吸がうまくできていないことの裏返しになります。
呼吸がスムーズでないということは、舌が気道を塞いでいる=舌のポジションが悪い。
無呼吸に対する防衛反応として、寝ている時に、食いしばる→習慣化して咀嚼筋が過度に緊張する。→口の開きが悪くなるor顎関節のバランスが崩れる。

というわけで、舌のポジションが悪い(舌の柔軟性の欠如)⇔顎関節症、咀嚼筋の過緊張という構図ができあがってきます。

丁度、自分自身、顎関節症で、舌の動きが悪いということに気付いた経験があり、やはりあの現象は偶然の産物ということではなく、ごく必然的な事象のひとつとして表れていたんだろう。
何気ない会話から、いくつか重要ポイントが繋がってきた気がします。




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