全身を使った顎関節症対策ストレッチ(Part.2)
Part.1はこちら
前回に続いて、全身を使った顎関節症対策ストレッチについて、さらに補足を書いていきます。このストレッチは顎関節症の方に限らず、首部分が縮こまったような凝りを感じている方にも非常におすすめできます。
仰向けになり、左右の足を交互に伸ばしていくストレッチを紹介しましたが、今回は、それに並行して行うと効果的な運動も追記していこうと思います。
前回も使用した図ですが、
1. 足を伸ばすと同時に、片方の手で反対側の腕の手首付近を掴み、斜め下方向にギュッ、ギュッと引っ張ります。
真下ではなく、やや斜め方向が良いようです(上図参照)。引っ張る角度はご自分で気持ちよくストレッチできる方向に微調整してください。
このストレッチを足の運動にプラスすることで、縮こまっている首筋を効果的に伸ばすことができると思います。首筋をきちんと伸ばし続けていると、徐々に首筋がほぐれ、懸案の顎関節部分にも、ストレッチの力が加わっていきます。ここまで実感できれば、非常にうまくいっているということが言えます。
並行して行いたいもう一つの運動は、全身を足先方向(下方向)へストレッチしているのに対して、頭蓋骨部分だけは逆の上方向へストレッチさせるということです。
具体的な方法は
2-1. 枕の上に頭をのせた状態で、枕を数センチずつ、上方へスライドさせます(手を使って、枕を動かしてください)。
ただし、その時、体全体まるごと、上方へスライドさせないように注意してください。あくまで、頭部分だけ上方向へ引き上げられていくのが理想です。
あるいは、
2-2. 頭の後方で、枕ごと包み込むように手を組み(腹筋をする時のポーズ)、枕ごと上方向に持ち上げます。このやり方も同様に、全身を下方向にストレッチしている中で、頭蓋骨部分だけを上方向に持ち上げようとする運動になります。2-1の方法よりも、もっとパワフルに、思い切ってストレッチさせたいという場合に、向いているやり方だと思います。
ストレッチの方向のイメージは具体的に下図のような感じです。
頭蓋骨部分だけ上へ、それより下の、顎関節部分(上顎、下顎を動かす支点付近)、首筋は、全部下方向へ伸ばしていければ、効果的なストレッチになります。
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