Blog: 顎関節症素人克服列伝 byのらうさぎ

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2010年4月30日金曜日

4/30/2010
 
顎関節症ブログ・メンタルヘルスブログ

前回は、3パターンの食いしばりを紹介しました。→前回の話

1食べ物を噛むときは、私達は必ず上下の歯を噛み合わせます。
2そして、力(筋力)を振り絞る時、やはり歯を噛み合わせます。
3あとは、感情を抑える(こらえる)時も、歯を噛み合わせます。

中でも、顎関節症を最も引き起こすと私が考えるのが3番目の「感情抑圧型」食いしばりです。

それでは、なぜ人は感情を抑える際に、歯を食いしばることが多いのでしょうか。これは、すぐに結論が出る程、単純な話ではないかもしれませんが、理由の1つは顔の表情の変化を抑えるためだと個人的に考えています。


顔が動くと、その顔の動きを見た相手に自分の感情が伝わります。
顔(表情)が動かなければ、相手に自分の感情が悟られることは普通はありません。ですから、顔(表情)の動きにできる限りブレーキをかければ、外向けには感情を抑えたことになるのです。
実際食いしばると、そこまで強い力ではなくても、顔全体が引き締まる(固定される)実感があるのではないでしょうか。顔の動きを固定することで、感情、衝動に突き動かされようとする表情筋に抵抗するのです。
だから、私達は表情の変化を抑えようとするとき、グッと奥歯をかみ合わせるのです。

「感情を噛み殺す」とはよく言ったものだなと思います。言葉の通り私達は、実際に「噛む」ことで、湧き上がった感情が外部へ放出されるのを防ぐ(感情を殺す)のです。

「感情抑圧型食いしばり」を他の食いしばりと比較する際、キーになるのは、グッと「奥」歯を食いしばるという点です。
例えば、2番目の食いしばりと3番目の食いしばりの実感を比較してみると、両者に違いがあるのではないでしょうか。
まず、2番目の「力を振り絞るための食いしばり」は、何本も並んでいる歯を全て、均等に合わせるようにして噛み合わせます。
それに対して、3番目の食いしばりの時はどうでしょうか?2番目と比べると差があるのではないでしょうか。そう、「奥歯」なのです。奥歯を上下しっかり噛み合わせる一方で、前方や真ん中(犬歯)付近の歯はそんなに重さがかかっていないのではないでしょうか。
相対的に見て、2番目の食いしばりは歯の全体(均等)に重さがかかっています。
それに比べて、3番目の食いしばりは、かかってくる重さが極端に奥歯付近に偏っているのです。

なぜ、このような差が出るのかというと、私の考えでは、均等に食いしばってしまうと、それが口の周りの筋(相手からよく観察できる顔前面の筋)にまで作用し、表情に微妙な変化が生まれてしまうのです。
ですから、感情を抑えようとする食いしばりでは、表情を変えまいとして、奥歯に偏った食いしばりをすることになる。均等に食いしばると、その反動で表情に変化が出てしまうので、当初の目的が果たせなくなってしまうのです。
こういうわけで、私達は感情を押さえ込もうという意志が強ければ強い程、奥歯偏重の食いしばりを行ってしまうのではないかと考えています。最も感情を徹底して抑制するやり方が、食いしばる、特に奥歯重視で食いしばるというやり方なんだと思います。

そして、2番目と3番目の食いしばりを比べても、違いがないみたいなんだけど…という方もいるかもしれません。
そういう方は、良く言うと、自分の感情を相手に伝えるのが非常にうまい方、そして、悪く言うと(ごめんねあせあせ(飛び散る汗))、気持ちを抑えることがうまくできない(つい顔に出ちゃうんだよね…)的な方ではないかと推察されます。いずれにせよ、
このようなタイプの方にとっては、顎関節症へのリスクはほとんどないのではないかとさえ思われます。

ストレートな感情処理が、健全な(人間味あふれる)表情を生み、健康な体を維持する。人間としては、シンプルなことなのかもしれませんが、逆に、人間として当たり前のことをやらないと、当たり前の健康さえ揺らいでくるのかもしれません。




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