食いしばりは「一通りじゃない」
現時点での、食いしばりに対する自分の解釈を話していこうと思います。
食いしばりとは歯と歯を強くかみ合わせることです。
食べ物を噛むときは、私達は必ず上下の歯を噛み合わせます。
そして、力(筋力)を振り絞る時、やはり歯を噛み合わせます。
あとは、感情を抑える(こらえる)時も、歯を噛み合わせます。
ここに、歯をかみ合わせるシーンを3通り挙げてみました。
いずれも、上下の歯が噛み合わさるのは共通ですから、3種類のどのパターンでも、あまりに普段にはない無理をすると、後日、顎付近が凝りたり、痛みがしたりといった自覚症状が出るかもしれません。
とはいえ、もしそうなったとしても、通常は1日、数日たてば、顎、顎周辺の疲労は自然に消えていくでしょう。
通常、顎関節症と自覚されるほど慢性化してしまうことはないのです。
例えば、2番目の食いしばりのケースを考えてみると、特にプロスポーツ選手や日頃ハードな筋トレに励む方々が、こうした食いしばりを行う機会は多いはずです。だからといって、スポーツ選手が顎関節症になりやすいとか、筋トレをする際に顎関節症の注意をしようという話は聞いたこともありません。
症状が慢性化する(顎関節症になる)という点では、やはり、3番目の「感情を抑制するケース」の食いしばりが原因になる確率が一番高いと思います。この3番目のタイプの食いしばりが、ほとんどの顎関節症を引き起こすのだろうと考えているのです。(実際にはその他、姿勢不良など食いしばり以外の要因も絡むと思いますが)
ただ、実際、顎関節症になると、上下の歯の噛み合わせが狂い、咀嚼自体がスムーズに行われなくなり、結果的に食事の際に、固いものを控えたりといった対策が必要になってくると思われます。
それでは、顎関節症を引き起こす筆頭候補の3番目の食いしばりについて、さらに話を続けていこうと思います。
続く
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