それでも愛想笑いが必要な人たちへ(2)~プロ仕様!?~
今回は(長い目で見ても)顎に負担をかけない愛想笑いのコツということで、考えていきます。前回はここまで行き着かなかったんです
顎関節症持ちの方以外にも、自然な笑顔が苦手でちょっと気してる方も参考にしてくれればと思ってます。
「プロ仕様」といっても、接客業の方とかであれば、別に当たり前じゃんという感想だと思いますが…
でも、ある人からすれば当たり前のことでも、習慣になってない人からすると案外ピンとこないものなのです。
その場しのぎで捏造された笑顔の多用は、おそらくは顎関節症的に見ても好ましくありません。これは、自分自身としても実体験済みです。→関連トピック
笑顔の「捏造」って表現的にあんまりだろ!?って思うかもしれないですが、人は、感情によって笑うときは、頬、目元付近が勝手に動くのです。「嬉しい・おもしろい」の感情が人の目や頬を突き動かします。
そして、顎に負担をかける笑顔(愛想笑い、作り笑い)というのは、下手すると目、頬など微塵も動きません。じゃあ、何を持って笑ってるような表情を作ってるのか?
それはずばり「口」です。口ばっかりで笑ってるのです。もちろん、本物の笑いの時だって口は動きます。口は笑いの表現のときに、最も際立つ顔のパーツですからね。
ところが、無理した笑いというのは、目や頬が嬉しい感情によって本能的に動くことがないんです。だから、とりあえず口元だけ必死にがんばって、笑いに類似した表情を作っているのです。
まず、どんなもんか図↓を見てください。(っても、絵じゃわかりにくいかな…)
特徴は眉、目、頬で笑おうということです。鼻の穴より上側をメインに(積極的に)動かして笑顔を作る(例え、愛想でも)のが理想です。これはどういうことかというと、付随して口も多少は動きますから、結局は、顔全体を使って笑っていることになるのです。
なかでも一番のキーは「頬」になります。たこ焼きスマイルと言ってもいいでしょう。必ず頬をキュッと上に上げて、たこ焼きのような丸い固まりを作ってください。
で、口の方は、動かさないで放っておいていいです。
えっ!と感じるかもしれませんが、顎関節に負担をかける笑いというのは、かなりの「口」依存になっているのです。だから、そういう方は、放っておいても口から勝手に横長へと動き出すんじゃないかと思われます。だから、「口の方は何もしない」ぐらいの気持ちがちょうどいいだろうと思ってます。
頬付近にたこ焼きができるのは、頬骨についた筋が収縮しているからです。そして、頬付近の筋は唇の周辺に繋がっているので、頬の筋が収縮すれば、(たこ焼きができれば)自ずと唇も上の方に引き上げられる仕組みになります。
いわゆる愛想笑い、作り笑いでは、嬉しいという感情が発生していないため、通常、頬の筋が無意識に動く(収縮される)ことはありません。ですから、とりあえず「笑いの顔を作らなきゃ」ということになると、シンプルに口元だけを懸命に動かすことになるのです。
この時、笑いの顔を作りたいんだけれども、頬骨や、その他顔上部の筋は完全に知らんぷり。結局あなたの口元だけがその重責を全て背負って、働く羽目になっています。ただでさえ、疲労している顎関節です。食いしばり、歯軋りには敏感ですし、固いものを噛み砕くのも人一倍負担を感じます。にもかかわらず、笑う時まで、口元は全てを任されているのです(泣けてくる…)。こう考えると、笑顔ぐらい、その他顔全体の筋肉でヘルプしてあげないと!って思えてきますよね。
咀嚼するときに我々は口を動かしますが、そのときは、感情に関わりなく、パクパク口を動かして食事をしています。ですから、人の咀嚼行為は、感情とはそんなに連動していないと思われます。そんなわけで、実際に嬉しいという感情がなくても、口元の方は率先して動きやすいのかなぁとも思ってます。口先で笑うとかよく言いますけど、それが一番建前の笑いとしては、やりやすいのかもしれませんね。
それでも敢えて、頬など顔の上部を使って笑う習慣をつけようというのが、今回の主題です。それが、顎の負担軽減につながっていくのです。頬に引っ張られて、結果的に口元が上に上がる感覚は先程言った通り。また、頬、目元が笑っていれば、口自体はそんなオーバーに動かなくても、十分笑顔になってます。
あとは、眉をしっかり上に上げて、目はぱっちり大きく開いておいてください。顎関節症が慢性化している、顔に歪みがきている場合は、頬が上に上がりにくい(たこ焼きが作りにくい)んだけど…という可能性があります。そんな時は、特に眉と目のポイントも意識してみてください。
そして、口元はなるべく後方には広がらないように、唇が上方に移動するだけが理想です。顔の前の方で笑う意識を。
最重要チェックポイント: ちゃんと、(頬の)たこ焼き出来てる?たこ焼きがしっかり作れれば作れるほど、従来は顎関節にまわっていた負担を吸収してくれる(肩代わりしてくれる)と思います。
で、こういう笑顔を鏡で確認すると気付かれると思うんですが、ずいぶん様になった笑顔に変わったんじゃないでしょうか。実際の会話中でも、すんなりできるかどうかはわかりませんが、是非、トライしてみてください。
最後に、反復してトライしてると気付いてくるかと思うんですが、この頬メインでにっこり笑うやり方って、内面になんとなく「楽しいな」とか、「ワクワク」とか、ハッピーなイメージをぼんやり抱かないと(例え無理やりでも)、笑顔ができてこないんです。これが、本当の笑顔である所以なのかもしれません。
感情を抑制しやすい思考習慣がある(顎関節症になりやすい?)方からすると、この笑顔を作るときって、なんとなく恥ずかしい感じがするかもしれません。実際の感情をイメージする必要があるためか、何か周囲に自分を余計にさらけ出さなきゃいけない気がして、ムズムズするのです。
例えば、俳優業の人たちは、性格、感情ごと役になりきって表現するといいますが、それがきっちりできるからこそ、全く違和感のない素敵な笑顔を振りまくことができるのでしょう。実際の感情がベースにある表情だからこそ、相手にもナチュラルに映るのです。しかも、こっちの笑顔の方が、何気に健康面にもやさしいという大きな特典があります。
仮に、こうした笑顔を当たり前のように出せる女性がいた場合、おめでたい男性はコロッとだまされます。
よく異性に勘違いされるという方は、それはあなたの普段の笑顔が魅力的すぎるのかもしれません。
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