Blog: 顎関節症素人克服列伝 byのらうさぎ

Blog: 顎関節症素人克服列伝 byのらうさぎ
Brand-new Ver.
2010年8月1日日曜日

8/01/2010

 先日、アナウンサーの山本真純さん(育児休暇中)が自宅マンションより飛び降り、死亡したというニュースが流れました。

現状なされている報道が正しいという前提で、話を進めていきますが、故人は、出産を機にうつ病にかかっていたということでした。
産後うつです。
これは、出産の影響で、ホルモンバランスに変化がうまれ、メンタル面を含めた様々な体調不良が出ると言われています。

最愛の子供が誕生するという、人生の中で指折りの幸福な時間を過ごせるはずが、うつのために、「体」や「思考」が言うことを聞いてくれない。一番悔しかったのは、本人だったはずです。その無念は…何と言葉に表すことができるでしょうか。
「子育てママは自分だけではない。それなのに、なぜ自分だけがこんなに子育てに苦労し、体力を消耗しているのか‥」そうした、劣等感や焦燥感に包まれていたのではないかと察します。
せめて、明確な理由があれば、ここまで追い込まれることはなかったかもしれません。例えば、「どこか内臓に悪い部分があるから、疲れやすいんだ…」とか。しかし、その理由がうつ病となると、自分がだらしないだけのように思えてくるのです。仕事で多忙な日々を過ごした過去があれば、尚更、今の自分がもどかしくてならない…。

社会的に見ると、この産後うつは、何か捉えどころのない漠然とした認知しかなされていないようです。もっとこうした症例が社会的に地に足のついた存在になれば、患者の方へのプレッシャー、孤独感も多少は緩和されていくのではないかと考えます。

というわけで、ここからは、完全に自論になりますが、体の変化という観点から産後うつを考察します。

産後うつという文字を見てください。
「産んだ後」のうつです。ですから、きっかけは「産む」なのです。産むとはどういうことか?赤子を産み落とすのです。
では、どこから産みますか?股間から産みます。
出産間近の妊婦さんの体形を思い浮かべてください。お腹が大きく膨れ上がっています。胎児が中にいるからです。それぐらいの大きさの赤ちゃんが、なんと股間から生まれてくるのです。
ですから、出産時、股間は相当思い切って広がらなくてはなりません。実際、人間の骨盤の下部に恥骨結合がありますが、出産時はその結合部が開く。それによって、胎児の頭が通過するだけのスペースができます。つまり、骨盤が大きく広がるということです。これなしには、構造的に赤ちゃんは母体から外に出て行くことはできません。

ですから、出産というイベントによって、骨盤は、未だ母親が人生で経験したことのないレベルで、変形してしまうことになるのです。
足と胴体をつなぐ、体の重要なパーツが大きく変化する。そして、体の重大な変化は、心の大きな変動を誘発しうる。
「誘発しうる」という表現の通り、可能性の問題です。ただ、骨盤のような、体のバランスを司る要が変形するということは、心に変化が起きやすい環境が母体に生じることになるのです。

骨盤の変化は、腰痛という形で、母親に自覚されるかもしれません。これは、骨盤の歪み、変化によって、腰に過去にない負担がかかっているのです。人体のどこかが歪むということは、体が傾くということになります。ですから、その傾きをカバーするために腰が過剰にがんばっている。これが腰痛になります。
ただ、人の姿勢の癖や、ライフスタイルによっては、必ずしも腰に負担が来るとは限りません。負担が来るのは、膝関節かもしれないし、背中や首といったもっと体の上方部位が負担を強いられるかもしれません。より頭部に近い体のパーツが過緊張し、その姿勢が保持されるよう習慣化するケースも起こりうる。そうすると、頭部への血流、あるいは、神経伝達といったメカニズムに障害が生まれる恐れがあります。これが慢性化することで、脳が正常に機能せず、メンタル性疾患の症状に見舞われると思います。

陣痛の痛みも無視できないでしょう。
産婆さんの指導に基づき、お産に適した呼吸法等を試みると思いますが、何しろ例えようのない激痛が走ると耳にします。一瞬の苦痛であればまだしも、反復的に訪れる激痛に、かなりの時間耐え続けなければなりません。もはや、「力むな」という方が無理でしょう。
この時、元々そこまで噛み合わせがよくない人や、片側噛みの癖がついている人にとって、陣痛で長時間力み続けることが、顔、頭部にアンバランスな力を与えていく可能性があるでしょう。
相当食いしばることもあるでしょうし、顔に変形を強いるような力みが発生することもあると思われます。つまり、頭部が歪んだり、従来と違った顔癖ができあがるリスクが生じるのです。
頭部に不自然な歪みができてしまうと、その内側に納まっている脳、末端の血管、神経に、圧迫・循環不良が生じてしまいます。このケースでもやはり、メンタル面の不調につながると考えています。

このように見てくると、産後うつとは、その名のとおり、出産というイベントをきっかけにした、体の物理的変化がもたらす心(脳)の不調です。(自論に基づくとですが。)
最も一般的とされる発症までの「産後4週間」という期間は、体の歪みに端を発し、脳に負担のかかる体の不均衡が出来あがる(身体全体の循環が鈍る)までの経過時間と捉えると合点がいきます。
ですから、出産前にどれだけスポーツで体を動かしていようが、明るい性格、立ち振舞いの人であろうが、産後うつに無縁ではないと思われます。

最後に、山本真純アナウンサーをはじめ、同様の症例で命を絶った全ての人達へ哀悼の意を表します。

産後うつ:自殺



0 コメント :

コメントを投稿

<ブログムービーIntro>



Popular Posts

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *